Exitへの道を可視化/Startup Funding Simulatorの徹底ガイド
Startup Funding Simulatorは、スタートアップの資金調達から出口戦略までを視覚的にシミュレーションできる革新的なツールです。このシミュレーターを使用することで、起業家や投資家は複雑な資金調達プロセスを簡単に理解し、様々なシナリオをテストすることができます。
創業者の数、資金調達の方法や金額、ストックオプションの割合など、多様なパラメーターを調整しながら、各段階での出資比率の変化や最終的な売却益をリアルタイムで確認できます。これにより、起業家は最適な資金調達戦略を立案し、投資家との交渉に備えることができます。また、投資家にとっても、潜在的な投資機会の評価や、ポートフォリオ戦略の検討に活用できる貴重なツールとなります。以下、Startup Funding Simulatorの具体的な使用方法について、順を追って解説していきます。
基本的な使用方法
- https://www.fundingsimulator.com/ にアクセスします。
- 「Unnamed startup」のテキストボックスをクリックしてスタートアップの名前を入力します。
- 「New simulation」をクリックしてシミュレーションを開始します。
創業者の設定
- 初期状態では創業者は1人で、出資比率は100%です。
- 「Add founder」をクリックして創業者を追加できます。
- 創業者の数を増やすと、出資比率は自動的に均等に分割されます。
- 出資比率は手動で変更することも可能です。
- 追加した創業者は「Remove」ボタンで削除できます。
資金調達のシミュレーション
Safe(Simple Agreement for Future Equity)
- 「+」をクリックし、「Safe」を選択します。
- デフォルトでは調達額(Raised)は10万ドル、バリュエーション・キャップ(ValCap)は200万ドルに設定されています。
- Safeをクリックすると、調達額とバリュエーション・キャップを変更できます。
- 「Discount」欄に数値を入力すると、ディスカウントあり方式のSafeに変更できます。
Safeは、スタートアップが立ち上げ初期に受け付ける投資の一種で、将来の株式提供を約束する代わりに投資してもらう契約です。
シードの資金調達手法 J-KISS (日本版 Keep It Simple Security,コンバーティブルエクイティ)とは?
シリーズA
- 「+」をクリックし、「Priced round」を選択します。
- デフォルトでは調達額は10万ドル、ポストバリュー(Val(post))は500万ドル、オプションは10%、その他は「Pro-rata」に設定されています。
- これらの値をクリックして変更できます。
- 画面右側で出資比率の変化を確認できます。
ストックオプションと準備金の設定
- 「+」をクリックし、「Reserve/give options」を選択します。
- 準備金(Reserve)と従業員への株式報酬の割合を設定できます。
出口戦略(Exit)のシミュレーション
- 「+」をクリックし、「Exit」を選択します。
- スタートアップの売却額を入力します。
- 「Sell it!」をクリックします。
- 最終的な出資比率と売却益が表示されます。
シミュレーション結果の解釈
- 総株式売却比率(Total equity sold)の変化を確認できます。
- 画面右側で各創業者や投資家の出資比率の変化を確認できます。
- 最終的な売却時の各関係者の売却益を確認できます。
このシミュレーターを使用することで、スタートアップの資金調達から売却までの流れを視覚的に理解し、様々なシナリオをテストすることができます。
創業者の数、資金調達の方法や金額、ストックオプションの割合などを変更しながら、最終的な出資比率や売却益がどのように変化するかを確認できます。これにより、創業者は資金調達戦略の最適化や、投資家との交渉に役立つ洞察を得ることができます。