LTV（Life Time Value）とは、「顧客生涯価値」の略で、ある顧客が自社と取引を開始してから終了するまでの期間に、自社がその顧客からどれだけの利益を得ることができるのかを表す指標です。

LTVの計算方法は多種多様ですが、一般的には以下の式で算出されます。
LTV=平均顧客単価×収益率×購買頻度×継続期間

LTV=平均顧客単価×収益率×購買頻度×継続期間
例えば、平均顧客単価が40万円、収益率が50%、購買頻度が0.5回/月（＝6回/年）、継続期間が5年の場合、LTVは、40万円×50％×6回×5年＝600万円となります。

また、新規顧客獲得コストと既存顧客維持コストを加味した全体を把握するための計算式もあります。

LTV（コスト込）=平均顧客単価×収益率×購買頻度×継続期間−（新規顧客獲得コスト+既存顧客維持コスト）

LTV（コスト込）=平均顧客単価×収益率×購買頻度×継続期間−（新規顧客獲得コスト+既存顧客維持コスト）

例えば、新規顧客獲得コストが200万円、既存顧客維持コストが50万円の場合、LTVは、600万円 – （200万円 + 50万円）＝350万円となります。

LTVは、「平均顧客単価」「収益率」「購買頻度」「継続期間」「新規顧客獲得コスト」「既存顧客維持コスト」の6つの要素から構成されており、各要素を改善させることでLTVが高まります。

LTVは顧客がもたらすであろう利益が数値として表れるため、企業活動やマーケティング活動において特に大切な指標となっています。

新規顧客獲得のハードルが高まった現代では、既存顧客の維持が重要視されており、そのためにLTVが注目されています。