
3年以内の新卒離職率、31.2%
この離職率は、約30年間30%台を横ばいしています。
何故、新卒離職は減らないのでしょうか?
原因は、大きく2つあります。
①採用時のミスマッチ
②入社2年目以降の、ミスマッチ
”令和2年雇用動向調査結果の概要”
採用時のミスマッチに関しては、原因は明らかです。
企業は、入社前に学生に本当の業務内容を体験させてあげられていません。
たった1~2か月の、計5時間程度の採用面接で、学生の何がわかるのでしょうか?
建前だらけの就職活動で、何がわかるのでしょうか?
同じ過ちを繰り返すだけの採用活動をしているうちは、ミスマッチはなくなりません。
本記事では、入社2年目以降のミスマッチにフォーカスして解説していきます。
採用時のミスマッチ、内定辞退対策に関しては、上記記事を参照ください。
人材が定着しない理由は?
人材が定着しない企業には、どのような共通点があるのでしょうか。
大きく4つの原因をお伝えします。
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①キャリアパスが描けない
②仕事がつまらない
③ワークライフバランスが取れない
④金銭的不満
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具体的にみていきましょう。
①キャリアパスが描けない
VUCAな今だからこそ、彼ら彼女らも自分の未来に対して常に不安を持っています。
ましてや、学生時代に思い描いた通りに社会人生活を送り続けている人がどれだけいるでしょうか?
同じ仕事しかできなかったり、挑戦・成長環境がないと感じたら、新しい環境を探し始めてしまいます。
②仕事がつまらない
実際に思い描いていた理想像と、現実の泥臭い業務内容は大きく乖離します。
常に目的意識をもって業務に取り組みたくても、
本人自身が何をやりたいか、どうなりたいのか、わかっていないことがほとんどです。
目の前の仕事に意義を見出せないのも、仕方のないことかもしれません。
③ワークライフバランスが取れない
④金銭的不満
③と④に関しても、ほとんど似通った原因なので、一緒に説明させていただきます。
休日数、残業時間、給与等は、企業側は説明会や入社前に齟齬なく伝えているはずです。
彼ら彼女らも、理解して入社しているはずです。
こちらに関しては、あくまで副次的な産物で、こんな仕事の為に残業したくない、
嫌々やってこの程度の給与か、という理由になります。
つまり、自身の描くキャリアの為、そこに向かって仕事をしていく。
個人の成長と組織の成長があり、互いの成長を喜べること。
この図式をつくっていく事が大切です!
意味のある、1on1ミーティングの導入
個人の成長と組織の成長があり、互いの成長を喜べること。
この図式を描けていることが大切です。
そのためには、組織・個人の現状把握が必須ですので、まずは従業員の将来像、現状、課題をヒアリングし、
何をすべきなのか、を明確にし、打ち手を打っていく必要があります。
そこで、有効な施策が、1on1ミーティングです。
1on1は、上司と部下が定期的に個人面談を行うことをいいます。
上司の質問等に部下が答える、またはその逆の「一方的なコミュニケーション」では意味がありません。
必ず形骸化します。
1on1は、上司と部下の「対話型コミュニケーション」であることが条件です。
部下の自発的な発言を尊重して話し合いを行うことが前提条件ですが、意味のある、1on1ミーティングにするには、
上司の1on1スキルが大きく2つ最も重要です。
①コーチングスキル
②フィードバックスキル
日常の様子や業務の進め方などをよく観察し、何気ないコミュニケーションの積み重ねが重要です。
リモート環境等を言い訳にせず、コーチングやフィードバックの研修を受けることや、
外部委託も積極的に活用することをおすすめします。
従業員の将来像、現状、課題をヒアリングし、何をすべきなのか、を明確にし、
草の根的に打ち手を打っていきましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
どんなにワークライフバランスを整えても、給与を上げても、
個人の成長と組織の成長、そして互いの成長を喜べる関係性がない事には、意味を成しません。
弊社では、国家資格キャリアコンサルタント・ギャラップ認定ストレングスコーチの有資格者も
在籍しております。
採用計画策定~人材定着まで、一気通貫でサポートさせていただきますので、ご活用ください。