シリーズAは、スタートアップ企業が成長段階に進む際に行われる資金調達の一つの段階を指します。この段階の目的は、より大きな規模での成長や事業の拡大を実現することです。
シリーズAの要件として、PMF(Product Market Fit)を達成していることが目安になります。PMFとは、企業の製品やサービスが市場で受け入れられている状態を指します。つまり、この段階では、スタートアップ企業の設立後一定期間が経過し、事業を本格的に開始し、経営が黒字化するなど初期のステージを越えている状態です。
シリーズAは、成長戦略の強化を図るために行う最初の大規模な資金調達となります。そのため調達額はシード期より大きく、ベンチャーキャピタルや投資ファンドなどのプロフェッショナルな投資家が投資を行い、投資家は対価として株式などの出資証券を得ることが一般的です。
シリーズAの資金調達を検討する際には、できるだけ資金的余裕がある時期に交渉を開始することが望ましいです。交渉が長引く可能性があり、資金が不足する可能性があるためです。