そもそも、人事の意義、業務内容とは?
人事職は、新卒市場、中途市場問わず人気の職種で、
“ワークライフバランスが良さそう”、”営業のようにノルマがなくストレスがなさそう”や、
採用イベント等でのキラキラした登壇部分だけを見て、”憧れ”をもっている方が多く、
世間一般では、”花形”や”楽そう”なイメージを持たれている方が多い印象です。
では、具体的に人事の業務内容とはどのようなものなのでしょうか?
一口に人事といっても、業務範囲は多岐にわたり、
①人材採用 ②人材育成 ③人事制度構築 ④人材配置 ⑤労務管理 etc.
いわゆる、「ヒト・モノ・カネ・情報」のヒトの部分全般を担っており、組織の活性化、ひいては企業の成長に
根幹から関わっています。
”ヒト”はその時々の置かれた状況、立場、関係性によって、気持ちが変わります。
しかし人事は、それぞれの状況を鑑みつつ企業のmission、visionから逆算し、最適な人材採用、一人ひとりがモチベーション高く働ける制度を作る必要がある、
目には見えにくい、もっとも重要な、もっともストレスフルな仕事といっても過言ではありません。
もちろん、その分自身が採用・教育した人材が成長し、活躍する姿を見ると何とも言えない喜びを感じますし、
企業の経営を支え、企業の未来を創造できる大きなやりがいを感じられる仕事でもあります。
人事アウトソージングの必要性とは?
上記からも分かる通り、人事業務は、採用戦略や人材育成など、経営に関わる重大な意思決定が多く、
自社完結が望ましいようにも思われます。
しかし、「母集団の形成をしたはいいが、候補者対応が追い付かない」
「労務管理業務の社内リソースが割けない」「日程調整だけで1日が終わってしまう」
といったノンコア業務を、一部アウトソーシングすることで、採用面接、社員面談、人材育成等の、
自社人事ではないとできない業務に集中する企業が増えています。
出典:人事・総務関連業務アウトソーシング市場に関する調査(2022年)
つまり、社内の人材にやりがいを感じてもらいやすい業務、
人材採用・育成計画のような戦略的なコア業務を任せ、モチベーションを維持させながら、
繁雑な日程調整等の業務だけ一部リーズナブルに利用できるクラウドサービスを併用等、
戦略的に外部リソースを活用している企業が増えてきています。
人事業務のアウトソーシングで得られるメリット
人事業務は企業経営に深く関わる重要な役割を担っていますが、同時に多岐にわたる業務範囲があり、社内リソースだけでは手が回らないことも多くあります。そこで近年、人事業務の一部をアウトソーシングする企業が増えてきています。アウトソーシングのメリットは主に以下の3点です。
①コア業務への集中が可能に
人事部門の社員が日程調整や書類選考、労務管理などの煩雑な業務に時間を取られがちですが、これらをアウトソーシングすることで、本来の価値の高い業務である採用戦略の立案や人材育成計画の策定などのコア業務に専念できるようになります。
②人件費などのコストダウンが期待できる
正社員1人当たりの年間人件費は平均600万円と言われています。アウトソーシングすることで、こうした人件費の削減が見込めます。また、システム導入や専門人材の採用コストも節約できます。
専門性の高いノウハウを外部から取り入れられる
労務関連法規の改正対応や、メンタルヘルスケア、ブランディングなど、自社だけでは難しい分野の専門知識をアウトソーサーから取り入れることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
人事業務は、採用戦略や人材育成など、経営に関わる重大な意思決定が多いからこそ、
繁雑な業務はアウトソーシングし、自社社員にはコア業務に専念させる選択をしている企業が増えてきています。
人事アウトソーシングを活用することで、人事部門は本来の役割に専念でき、企業は人材確保や育成、従業員エンゲージメントの向上などに注力することができます。コストメリットも大きいため、戦略的にアウトソーシングを組み合わせる企業が増えてくるでしょう。
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