週末3日間でスタートアップをリアル体験!「スタートアップウィークエンド(Startup Weekend)」とは
スタートアップウィークエンド(Startup Weekend)は、金曜夜から日曜夜までの54時間をかけて開催される、「スタートアップ体験イベント」です。誰でも参加が可能で、社会課題解決のアイディアをカタチにするための方法論を学びながら、スタートアップをリアルに経験することができるイベントとなります。
この記事では、これまで全世界で開催されており、累計50万人以上が参加しているスタートアップウィークエンドとは何か、実際の参加レポートも交えて詳しく紹介していきます。
スタートアップウィークエンドとは
2007年にアメリカで始まり、全世界で開催されている”週末”を利用したスタートアップのリアルな体験イベントです。
「Startup Weekend」は、起業家を育てるためのグローバルなコミュニティとして注目されています。これまでの15年間で、全世界から50万人以上がこのイベントに参加し、45,000以上の新しいスタートアップが誕生しました。
2023年10月時点でも19,000名を超えるOrganizer(運営者)たちが、160カ国、1,800都市以上でこれを支えています。日本での初開催は東京で、現在では北海道から沖縄まで、2009年から2022年の間で全国71都市で開催された実績があり、年間約50回前後のペースで続々と新しいイベントが開催されています。
プライム市場上場の役職者や実際のスタートアップの役員など、さまざまな企業の垣根を越えた審査員が本気で事業アイデアにコメントをくれるだけではなく、参加した仲間とのアイデアをビジネスモデルにしていく過程がリアルなビジネス構築に役立っていきます。
スタートアップウィークエンドが注目される理由とは
現在、政府ではスタートアップ5ヵ年計画をはじめとして、スタートアップによる日本経済の成長を促す方針を打ち出しており、スタートアップへの関心が高まってきています。一方で、スタートアップに関する知識や方法論が先行し、”行動”を導く指針がなかったり、地域において起業家を”継続的に”支えるコミュニティ(=スタートアップエコシステム)が不足しているなど、問題も多く抱えています。
スタートアップウィークエンドでは、世界標準の企画運営プログラム、方法論を実践的に学べるだけではなく、ゲストや審査員からの、知識だけに留まらない、起業家としての行動を促すファシリテーション要点の指導などが受けられるため、起業家にとって実践的でリアルなスキルが身に着けられる場所にできることが、日本だけではなく世界で継続的に開催されている背景と考えられます。
スタートアップウィークエンドの参加条件とは
社会人・学生を問わず、起業や新規事業の立ち上げに興味がある人すべてが対象となります。
スタートアップや起業に興味のある学生やサラリーマン、エンジェル投資家や開発者やビジネスマネージャー、アントレプレナー、デザイナー、マーケターなどさまざまな参加者がおり、参加者同士を結びつけながらアイディアを現実にしていくことを学びます。
スタートアップウィークエンドの運営者とは
特定非営利活動法人Startup Weekendとなり、各都市のオーガナイザーや認定ファシリテーターのサポートを受けながら、起業や新規事業の立ち上げに興味がある人すべてを対象に、必要な知識・技術などを学習する起業実践イベントを開催し、起業に関する社会教育の推進を図ることにより、起業・新規事業立ち上げを促進して経済活動の活性化に寄与することを目的に運営されています。
実際に学べることとは
当社は静岡県に本社を置くスタートアップ支援会社であり、地元企業をはじめ多くの方に支えられてスタートアップウィークエンド(SW)静岡のオーガナイザーを務めております。
実際にSW静岡の様子や参加によって得られたもの、学べたことなどをまとめておりますのでぜひご覧ください。
スポンサーやオーガナイザー目線でのレポートはこちら
公式サイトではSW静岡以外にも多くの開催レポートが上がっています。
スタートアップウィークエンドの用語・定義
スタートアップウィークエンドジャパンの公式サイトから用語や定義、ガイドラインを引用します。ここでの用語の意
・各都市/地域でStartup Weekendを開催する単位を「コミュニティ」と称します。
・Startup Weekendのコミュニティ運営の中心メンバーを「オーガナイザー」と称します。
・Startup Weekendのブランディングを保つ観点でオーガナイザーに助言し、また起業体験イベントの開催に際して、プログラムの進行に携わる役割を「ファシリテーター」と称します。
・コミュニティでのイベント開催時の資金援助、物品等の提供、あるいは開催会場の提供・援助など、なんらかの協賛を行う法人
・団体・個人を「ローカルスポンサー」と称します。
・コミュニティの枠を越えて、NPO法人Startup Weekendの活動全体に資金援助などの協賛を行う法人・団体・個人を「日本全国スポンサー」と称します。
・3日間かけて行う起業体験イベントをStartup Weekendの「メインイベント」と称します。それに先駆けて行うコミュニティでのイベントは「プレイベント」と称します。メインイベントの後に行うコミュニティの発展や交流に資するイベントを「アフターイベント」と称します。<ガイドライン>
・3日間を通じたメインイベントに1回以上、参加者として参加しきった人は、オーガナイザーになる資格を有します。
・オーガナイザーは、コミュニティの中で、イベントの企画運営を行うことができます。
・メインイベントは、少なくとも【1人のリード・オーガナイザー、それに加えて2人以上のオーガナイザー、そして1人以上のファシリテーター】によって運営されることを原則とします。
・イベントの企画運営に関する統合的な責任は、リード・オーガナイザーが持ちます。
・ローカルスポンサーの獲得、スポンサーに対する説明責任やベネフィット提供実務などの最終的責任は、リード・オーガナイザーが持ちます。
・イベントの会計処理はリード・オーガナイザーの責任の下で、担当オーガナイザーがNPO法人事務局と協力して遂行します。
・リード・オーガナイザーは、オーガナイザーとして2回以上、メインイベントの企画運営に携わった経験を持つ人が担当することを推奨します。ただし新規に立ち上がったコミュニティや、新テーマのイベントなどで、必ずしもその経験を有していない人がリード・オーガナイザーを務めるケースもあります。その場合は特に、ファシリテーターや他のオーガナイザーと密に連携して取り組むことを推奨します。
・ファシリテーターは、NPO法人Startup Weekend事務局が認定した人を登録する仕組みを有します。
・これから新たにファシリテーターの認定を受けることを希望する人は、まずリード・オーガナイザーとして2回以上、メインイベントの企画運営を遂行することによって、Startup Weekendの場作りに関して一定程度、経験からの学びを得るようにしてください。
・その上で、NPO法人事務局に認定希望の旨をご連絡ください。事務局にて、複数名の既存のファシリテーターと個別のミーティングを設定いたします。それをファシリテーターとしてStartup Weekendに携わる観点を対話的に学ぶ機会といたします。その上で、改めて事務局からファシリテーター認定に対する意思確認をします。そこで意思が変わらなければ、認定ファシリテーターとして、NPO法人のWebサイトに記載いたします。