
WAU(Weekly Active Users)とは何か
デジタルサービスやアプリ、SaaSプロダクトの成長を測る指標の一つに「WAU(Weekly Active Users)」があります。WAUとは「Weekly Active Users」の略で、日本語では「週間アクティブユーザー数」と訳されます。つまり、ある1週間の間に少なくとも1回サービスを利用したユーザーの数を示す指標です。
多くのインターネットサービスでは、ユーザー数だけでなく「実際にどれだけ利用されているか」を測ることが重要になります。登録ユーザーが多くても、実際にサービスが使われていなければ、その価値は十分に発揮されているとは言えません。そこで活用されるのがアクティブユーザーという概念です。
アクティブユーザーには日単位、週単位、月単位などさまざまな計測方法がありますが、WAUはその中でも“「週単位の利用状況」を把握するための指標”です。日常的に毎日使うサービスだけでなく、週に数回利用されるタイプのサービスにとって、WAUは非常に有効な指標となります。
WAUが重要視される理由
WAUが重要視される理由の一つは、ユーザーの利用習慣をより現実的に把握できる点にあります。すべてのサービスが毎日利用されるわけではありません。例えば、業務ツールや学習サービス、コミュニティサービスなどでは、ユーザーが週に数回利用するケースも多くあります。
このようなサービスの場合、日単位のアクティブユーザー数だけを見ると、実際の利用状況を正確に理解できないことがあります。例えば、あるユーザーが週に3回サービスを利用している場合でも、DAUだけを見ていると利用していない日が多く見えてしまう可能性があります。しかし、WAUであればそのユーザーは「アクティブユーザー」としてカウントされます。
つまり、WAUはユーザーが一定の頻度でサービスを利用しているかどうかを把握するためのバランスの取れた指標と言えます。特に、日常的に毎日利用されるわけではないプロダクトにおいては、WAUの方が実態に近い利用状況を示すことがあります。
また、週単位での利用状況を把握することで、プロダクトの成長トレンドを安定して分析できるというメリットもあります。日単位のデータは変動が大きくなることがありますが、週単位で見ることで、より長期的なユーザー行動の傾向を把握しやすくなります。
WAUとDAU・MAUの関係
WAUを理解するうえで重要なのが、DAU(Daily Active Users)やMAU(Monthly Active Users)との関係です。これらはすべて「アクティブユーザー数」を測る指標ですが、それぞれ計測する期間が異なります。
DAUは1日の間にサービスを利用したユーザー数を示します。一方、MAUは1か月の間に少なくとも1回サービスを利用したユーザー数を示します。WAUはその中間に位置する指標であり、1週間という単位でユーザーの利用状況を把握することができます。
この三つの指標を組み合わせて分析することで、ユーザーの利用頻度をより正確に理解することができます。例えば、MAUは多いもののWAUが少ない場合、それはユーザーが月に一度程度しかサービスを利用していない可能性があります。一方で、WAUが高い場合は、ユーザーが少なくとも週に一度はサービスを利用していることを意味します。
また、DAUとWAUの比率を見ることで、ユーザーが週の中でどれくらい頻繁にサービスを利用しているのかを把握することもできます。こうした指標の組み合わせによって、ユーザーの行動パターンをより深く分析することが可能になります。
WAUが有効なサービスの特徴
すべてのサービスにおいてDAUが最も重要な指標になるわけではありません。サービスの性質によっては、WAUの方が適切な指標になる場合があります。
例えば、コミュニティサービスやナレッジ共有サービスでは、ユーザーが毎日アクセスするとは限りません。必要な情報を探すときや、新しい投稿を確認するときなど、週に数回程度の利用が一般的な場合もあります。このようなプロダクトでは、WAUを見ることでユーザーの利用状況をより正確に把握できます。
また、業務向けのSaaSツールでも、週単位で利用されるケースがあります。例えば、週次ミーティングの準備やレポート作成のために使われるツールなどでは、毎日利用されるわけではありませんが、週単位では継続的に使われていることがあります。
このような場合、DAUだけを見ると利用率が低く見えることがありますが、WAUを確認すると多くのユーザーが定期的に利用していることが分かる場合があります。つまり、プロダクトの利用頻度に合わせて適切な指標を選ぶことが重要なのです。
WAUを伸ばすための考え方
WAUを成長させるためには、ユーザーが「少なくとも週に一度は利用したくなる理由」を作ることが重要になります。ユーザーがサービスに戻ってくるきっかけを設計することで、継続的な利用を促すことができます。
例えば、週ごとに新しいコンテンツが更新される仕組みを作ることで、ユーザーが定期的にアクセスする習慣を作ることができます。また、コミュニティ型のサービスでは、他のユーザーの活動や新しい投稿が利用の動機になることがあります。
さらに、メール通知やアプリの通知などを活用することで、ユーザーにサービスを思い出してもらうことも重要です。適切なタイミングで情報を届けることで、ユーザーの再訪問を促すことができます。
ただし、単に通知を増やすだけではユーザー体験を損なう可能性もあります。そのため、ユーザーにとって本当に価値のある情報を届けることが重要になります。
WAUを分析する際のポイント
WAUを分析する際には、単純なユーザー数の増減だけでなく、その背景にあるユーザー行動を理解することが重要です。例えば、WAUが増加している場合、それが新規ユーザーの増加によるものなのか、それとも既存ユーザーの利用頻度が高まっているのかを確認する必要があります。
また、長期的なトレンドを見ることも重要です。週単位のデータは日単位より安定しているとはいえ、短期的な変動が起こることもあります。そのため、数週間から数か月単位での推移を確認することで、サービスの成長状況をより正確に把握することができます。
さらに、ユーザーセグメントごとのWAUを分析することも有効です。例えば、新規ユーザーと既存ユーザーで利用頻度を比較することで、どの段階でユーザーが離脱しているのかを把握することができます。
まとめ
WAU(Weekly Active Users)は、1週間の間にサービスを利用したユーザー数を示す指標であり、ユーザーの利用頻度やサービスの定着度を理解するために重要な役割を果たします。DAUやMAUと組み合わせて分析することで、ユーザーの行動パターンをより深く把握することができます。
特に、毎日利用されるわけではないサービスにおいては、WAUが実際の利用状況をより正確に反映することがあります。ユーザーが週に一度でもサービスを訪れる理由を作ることができれば、プロダクトの継続的な成長につながります。
その意味でWAUは、ユーザーとの関係性を理解し、サービスの利用習慣を設計するための重要な指標の一つと言えるでしょう。
参考資料
・DAU・WAU・MAUとは?意味や計算方法、指標の選び方を紹介! – SHEshares
・MAUとは DAU WAUとの違いから計算方法や目安まで解説
・MAU・WAU・DAUとは?- 0からわかるカスタマーサクセス用語集 | Commune(コミューン)|コミュニティプラットフォーム
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