
静岡参院選2025 完全解剖|2強牙城は崩れるのか?野党一本化とサプライズ候補の行方
2025年7月20日投開票の静岡県選挙区(改選数2)は、現職 2 強――自民党・牧野京夫氏と国民民主党・榛葉賀津也氏――が序盤から他候補を大きくリードしています。さらに、参政党の松下ゆうき氏が牧野氏を猛追する構図となっており、激戦が予想されています。
期日前投票の記録的な数字
静岡県参議院選挙区の期日前投票は、23.35%の投票率を記録し、過去最高となりました。これは前回2022年参院選を6.12ポイント上回る数字で、有権者の政治への関心の高まりを如実に示しています。
具体的には、69万7,113人が19日までに期日前投票を済ませており、この数字は静岡県選挙管理委員会によって発表されています。
静岡選挙区で最も得票率が高かった候補者
国民民主党 榛葉賀津也(しんばかずや) 当選確実(5回目)
榛葉賀津也氏は1967年4月25日生まれの58歳で、静岡県菊川市出身です。高校卒業後は国内の大学に進学せず渡米し、オハイオ州のオタバイン大学で政治学を専攻して学士号を取得しました。その後イスラエルにも留学し、現地で同世代の若者が兵役に就き命を落としていく姿を目の当たりにし、政治の重要性を肌で感じて政治家を志したとされています。
政治キャリア / 地方政治から国政へ
榛葉氏は1994年に菊川町議会議員に初当選し、地方政治からキャリアをスタートさせました。2001年の第19回参議院議員通常選挙で民主党公認として静岡県選挙区から初当選を果たしました。
民主党政権での要職歴任
民主党政権下では重要な役職を歴任しました
2009年に鳩山由紀夫内閣で防衛副大臣に就任
2010年の菅直人内閣でも防衛副大臣を継続
2012年に野田第3次改造内閣で外務副大臣に就任
これらの経験により、外交・防衛分野を得意分野としています。
国民民主党幹事長として
2020年9月の新・国民民主党結党時から幹事長に就任し、現在まで約5年間この要職を務めています。党代表の玉木雄一郎氏との関係は非常に良好で、「榛葉賀津也57歳、趣味は玉木雄一郎」と冗談を言うほどの蜜月関係として知られています。
2025年参議院選挙での当選 / 選挙戦の特徴
今回の選挙戦では、国民民主党が全国に41人の候補者を擁立したため、新人候補の応援で全国を飛び回り、公示後に自身の選挙区に入ることができたのはわずか4回でした。まさに「本人不在の選挙戦」と呼ばれる状況でした。
政策の訴え
選挙戦では以下の政策を訴えました
所得税の減税などで現役世代の手取りを増やす
ガソリン税の暫定税率の廃止
幅広い支持獲得
出口調査の結果、榛葉氏は45%の支持を集めて独走状態となりました。支持基盤は以下の通りです
国民民主党支持層の9割以上
立憲民主党支持層の7割
自民党支持層の2割
公明党支持層の3割
年代別でも幅広い支持を獲得し、特に**20代で57%、30代で54%**と若い世代から高い支持を得ました。
当選確実の背景
榛葉氏の5回目の当選確実は、2024年の衆議院選挙での国民民主党の躍進により党幹事長としての知名度が向上したこと、立憲民主党が候補者を擁立しなかったことによる野党票の一本化[前回の会話から]、そして長年の政治実績と安定した支持基盤が要因として挙げられます。
2007年の参議院選挙では82万3184票でトップ当選した実績があり、今回の選挙でもそれに匹敵する、もしくは上回る得票が見込まれています。
現時点(2025年7月20日午後8時台)で、静岡選挙区の「最も得票率が高かった候補者」の【確定値】は未発表です。投票は20日午後8時まで実施され、開票作業はその後順次開始、速報値は夜22時以降に発表される予定です。
事前情勢による有力候補
複数の情勢調査・報道を総合すると、今回の静岡選挙区(改選数2、立候補者7名)では、以下の2名が他候補を大きくリードし「最有力」と伝えられています。
静岡選挙区は改選定数2議席で、2議席目をめぐっては自民党の牧野京夫氏(23%)と参政党の松下友樹氏(18%)による激戦が予想されています。
候補者名 | 所属政党 | 事前情勢(各社報道) | 選挙 結果 | 獲得票数 | 得票率 |
---|---|---|---|---|---|
榛葉賀津也 | 国民民主党 | “現職2強”の一角、野党票結集で優位 | 当選確実 | 752,187 | 43.6% |
牧野京夫 | 自由民主党 | 与党組織票で追い上げ、2強の一角 | 当選確実 | 426,237 | 24.7% |
松下友樹 | 参政党 | 無党派層や若年層を取り込み猛追 | – | 296,680 | 17.2% |
鈴木 千佳 | 共産党 | 組織票を基盤とした選挙戦 | – | 141,213 | 8.2% |
山口 香苗 | 無所属連合 | 助産師として母子手帳改正を訴え | – | 66,385 | 3.8% |
村上 猛 | 無所属 | 地域密着型の草の根選挙戦を展開 | – | 24,389 | 1.4% |
福原 志瑠美 | NHK党 | 家事育児サポート無償派遣を主張 | – | 17,528 | 1.0% |
榛葉賀津也氏(国民民主党)は、党幹事長としての存在感を背景に国民民主支持層の約9割を固め、さらに立憲民主党支持層にも支持を広げており、序盤から優勢に立っています。
牧野京夫氏(自民党)は、自民・公明の組織力を活かして巻き返しを図っていますが、現時点では榛葉氏が「頭ひとつリード」と各社の情勢調査で報じられています。
参政党の松下ゆうき氏が牧野氏を猛追する構図となっており、2議席目を巡る激戦が予想されています。SNSや若年層を中心に「台風の目」として注目されています。
この展開により、従来の予想を上回る接戦となる可能性があります。投票先未定層が依然残っており、無党派層や若年層が最終盤にどこへ動くかが勝負を左右します。都議選で起きた賛政党ブームが静岡にも波及するかがポイントです。
今回の選挙では、立憲民主党が独自候補を見送り、連合静岡などとともに榛葉氏を支援したことで「野党票の一本化」が進行。これが榛葉氏の優勢に大きく寄与しています。対する牧野氏は自民・公明の組織力で巻き返しを狙います。
共産・鈴木千佳氏、参政・松下友樹氏、NHK党・福原志瑠美氏、無所属の村上猛氏、無所属連合の山口香苗氏という新人・無所属5 人がどこまで食い込めるかが焦点で、与野党1議席ずつという従来の構図が崩れる可能性も指摘されています。
最新の得票率情報
2025年7月20日午後1時台までに得票率や確定順位は発表されていません。
得票率速報・正式な順位発表は、投票終了後~夜間にかけて各メディアや静岡県選挙管理委員会公式サイトで順次公開予定です。
政権選択選挙とは
政権選択選挙とは、有権者がどの政党に政権を託すかを直接決める選挙のことを指します。通常は衆議院選挙において使われる概念ですが、近年の参議院選挙でも「事実上の政権選択選挙」と呼ばれるケースが増えています。
2025年の参議院選挙が「事実上の政権選択選挙」と呼ばれる背景には特殊な政治状況があります。
与党の過半数割れ
前回の衆議院選挙で与党が過半数を割り込んでいる状況ねじれ国会の可能性
参議院でも与党が過半数を失えば、法案審議がさらに困難になり、政権運営に支障をきたす可能性政権の正統
両院で野党が多数になれば、首相は「民意を失った」とされ、衆議院解散に追い込まれる可能性
政権選択選挙は、単に議員を選ぶだけでなく、国の将来の方向性を決める重要な機会として位置づけられており、有権者の一票一票が政権の行方を左右する極めて重要な選挙といえます。
変化のポイント
- 序盤から中盤にかけての変化
立憲民主党の候補取り下げにより、榛葉氏への野党票集中が進み、序盤の「2強優勢」から「榛葉氏ややリード」の状況にシフトしました。 - 選挙戦後半の動き
選挙戦後半に入り、牧野氏陣営は新興保守勢力の台頭に危機感を強め、地元での足固めや中央からの応援を強化。一方、榛葉氏は党幹事長として全国を飛び回る中、地元議員が県内での活動を支えています。 - 新人・他党候補の動き
参政党や共産党などの新人候補も積極的に活動し、若年層や無党派層へのアプローチを強化していますが、現状では2強の牙城を崩すまでには至っていません。 期日前投票の増加
日前投票者数は32万人超(前回比約14%増)と前回より増加しており、有権者の関心の高まりがうかがえます。投票先未定層の存在
調査では「まだ投票先を決めていない」有権者が4割以上存在し、終盤での情勢変化の可能性も残っています。
与党の状況
自民・公明の与党連合は過半数確保が厳しい情勢です。
朝日新聞社の最新調査では、自民党は序盤の優位から一部1人区で接戦に持ち込まれており、比例票も伸び悩み、獲得議席は30議席台前半の可能性があります。公明党も9議席前後にとどまり、多くの選挙区で競り合いが続いています。
与党非改選議席は75ですが、今回50議席の獲得を目標としていました。現在の状況では合計過半数割れの可能性が指摘されており、政権基盤の安定化に課題が残ります。
野党・その他勢力の動向
参政党は勢いを増しており15議席前後を見込む情勢。選挙区で7議席前後獲得の可能性があり比例でも野党トップを争っています。
立憲民主党は1人区中心に議席を伸ばし、比例では伸び悩みながらも22議席から27議席前後の獲得が予想されています。
国民民主党も比例で勢いを伸ばし、16議席以上の獲得を視野に入れていますが、選挙区では混戦が続いています。
日本維新の会は現状維持、共産党は4議席前後、れいわ新選組は3議席前後の見込みで、社民党や日本保守党、チームみらい、NHK党も議席獲得の可能性があります。
投票率・有権者の状況
今年は選挙権年齢が18歳に引き下げられて10年目の節目にあたり、若年層の投票率アップが特に注目されています。
直近の調査では「必ず投票する」と答えた人は約48%、期日前投票をした人が16%で合計64%となり、若年層(特に30代)を中心に前回比で投票意欲が高まっています。
制度・選挙区の特徴
今回は2人区の激減が大きな特徴で、選挙区が125議席改選されます。
最高裁で違憲とされる可能性は低く、今後の選挙区再配分は予想されていません。
衆議院で与党が過半数割れの状況の中、参議院でも与党の過半数確保が難しいため、安定政権形成に向けて連立の枠組み変更や大連立の噂もあります。
以上のように、与党は苦戦しつつも一定の議席は確保する見込みですが、野党勢力が勢力を拡大しつつあり、全体としては接戦で最後まで目が離せない選挙戦となっています。
若年層の投票動向が結果を大きく左右する可能性も指摘されています。
静岡県選挙区の基本構図
改選数は2議席。立候補したのは現職2人と新人・無所属5人の計7人です。
現職
牧野京夫氏(自民、公明推薦)
榛葉賀津也氏(国民民主、党幹事長)
新人・無所属
鈴木千佳氏(共産)
松下友樹氏(参政)
福原志瑠美氏(NHK党)
村上猛氏(無所属)
山口香苗氏(無所属連合)
選挙ウォッチや主要紙の序盤情勢では、牧野・榛葉両氏が「頭ひとつ抜け出した2強」という見方が大勢です。
最新情勢と注目ポイント
最新情勢 ― 牧野 VS 榛葉の“2強”が先行
朝日新聞の序盤情勢調査(7 月 3–4 日実施)によると、自民党現職 牧野京夫 氏(公明推薦)と国民民主党現職 榛葉賀津也 氏(党幹事長)が他候補を大きく引き離して「ほぼ当確圏」「当確圏」に近い状況が続いています。
立憲民主党が今選挙区で候補を立てず、連合静岡と共に榛葉氏を支援したことで野党票の一本化が進み、榛葉氏に強い追い風となっています。立憲民主党不在=野党票一本化
立憲民主党静岡県連は3月に「独自候補を擁立しない」と決定し、連合静岡・国民民主と三者協議で榛葉氏支援を確認しました。立憲民主党が候補擁立を見送り、連合静岡や教職員組合などが榛葉氏を全面支援。2019年のような旧民主系の票割れがなくなり、榛葉氏が“非自民”票を広く吸収しています。与党は組織票の引き締め
牧野氏は自民党県連・公明党の組織力を最大限に活用し、物価高・税制・リニア水問題など生活密着型の実績を強調。週末の地元イベントなどで幅広い世代にアピールを続けています。新人・無所属5人の台頭
届出は計7人。現職2人に新人・無所属5人が挑む多角的構図です。共産党・鈴木氏や参政党・松下氏が「第2の受け皿」となれるかが注目点で、その伸び次第では2議席目の行方に影響が出る可能性があります。与野党勢力バランスと国政への波及
2024年衆院選で少数与党に転落した自民・公明は、参院選での「過半数死守」が至上命題。地方区での取りこぼしは政権運営に直結します。静岡は従来「与党系1・野党系1」で落ち着く傾向が強く、今回もそのパターンが維持されるのか、あるいは与党が1議席も失うのかが全国の注目を集めています。
候補者一覧(届出順)
氏名 | 所属・推薦 | 年齢 | 主な政策・特徴 |
---|---|---|---|
榛葉賀津也 | 国民民主党 | 58 | 党幹事長。連合静岡・教職員組合などが全面支援し立憲支持層にも浸透。 |
村上猛 | 無所属 | 74 | リニア静岡工区の「トンネル工事停止なら事業中止」を訴えるシングルイシュー型。 |
福原志瑠美 | NHK党 | 42 | 教育費無償化・少子化対策を前面に、SNSで訴求。 |
松下友樹 | 参政党 | 41 | 医師出身。「医療崩壊への危機感」と〈教育・食と健康・国守り〉を掲げ保守系無党派層に照準。 |
鈴木千佳 | 共産党 | 54 | 5度目の挑戦。ジェンダー平等と消費税5%減税を掲げ“暮らし第一”を訴え。固定票+無党派層への浸透を狙う。 |
牧野京夫 | 自民党 〈公明推薦〉 | 66 | 物価高対策・税制・リニア等で実績を強調。自民県連・公明の組織票固めに注力。 |
山口香苗 | 無所属連合 | 46 | 看護師・子育て支援NPO出身。福祉・医療現場の待遇改善を掲げる。 |
各候補の選挙戦略・支持基盤
榛葉賀津也(国民民主・現職)
党幹事長として全国遊説を指揮しつつ地元にも張り付く“二刀流”選挙。
菊川市など地盤で圧倒的得票を誇り、連合静岡や教職員組合などが全面支援。立憲支持層にも浸透し、支持率の約9割を固めています。
牧野京夫(自民・現職)
自民県連+公明推薦で組織戦を展開。
物価高・税制・リニア水問題など県民生活直結の課題で実績を強調し、逆風下の引き締めを図る。
新人・無所属5人
鈴木千佳(共産):5度目の挑戦。ジェンダー平等や消費税5%への減税で「暮らし第一」を掲げ、固定票の上積みを狙います。固定票に加え無党派層へ「暮らし第一」の減税策を訴求。
松下友樹(参政):医療・教育改革を前面に保守系無党派層へ浸透狙い。形成外科医出身で医療崩壊への危機感を訴え、「教育・食と健康・国守り」を重点政策に掲げる新人。保守系無党派層の取り込みを狙います。
福原志瑠美(NHK党):子育て世代へのSNS訴求と教育費無償化を掲げる。子育て世代の声を代弁し、教育費無償化や少子化対策を前面に。新興勢力ながらSNSでの訴えに注力。
村上猛(無所属):リニア水資源問題一本で知名度アップを図る。リニア中央新幹線の静岡工区問題で「トンネル工事停止なら事業中止も」を唱え、地域課題一本で勝負するシングルイシュー型。
山口香苗(無所属連合):助産師経験を生かし福祉・医療の待遇改善を訴える。看護師・子育て支援NPOの経験を生かし、福祉・医療現場の待遇改善を訴えます。
支持団体・地域票の動向
榛葉陣営は連合静岡、教職員組合、地元企業労組などが固く、特に菊川市を中心に強力な地盤を形成。
牧野陣営は自民党県連、公明党支持母体、業界団体の組織票をどこまで引き締められるかがカギ。
投票行動・無党派層の動き
投票先未定層は約2割
無党派層や若年層の動き次第で終盤情勢が変動する可能性があり、専門家も「最後まで結果は読めない」と指摘しています。
主要争点
物価高・税制 ― 消費税減税や所得税減税の是非を巡り、共産・参政・NHK党などが減税を主張。
地域インフラ(リニア中央新幹線) ― 村上氏は工事停止を訴え、牧野・榛葉両氏は「環境と経済の両立」を模索。
子育て・少子化対策 ― 福原・山口両氏が教育費無償化や子育て支援を強調。
エネルギー・環境 ― 浜岡原発再稼働の賛否が割れ、候補者間でスタンスに違い。
テーマ | 概要 | 主なスタンス |
---|---|---|
物価高・税制 | 減税か給付か | 榛葉・鈴木・松下・福原が減税を鮮明、牧野は「賃上げ×成長投資」で対抗 |
リニア中央新幹線 | 水資源への影響と着工是非 | 村上は「工事停止で中止も」、牧野・榛葉は環境と経済の両立を模索 |
子育て・少子化 | 教育費負担軽減と定住策 | 福原・山口が無償化や母子支援を強調、他候補も手当拡充で競う |
エネルギー・環境 | 浜岡原発再稼働 | 牧野は「安全確保で再稼働含み」、鈴木は反対。榛葉・他候補は慎重姿勢が目立つ |
勢力バランスと政局へのインパクト
自民・公明は2024 衆院選敗北で「少数与党」。地方区での取りこぼしは与党過半数割れに直結するため、牧野氏は危機感を隠しません。静岡での結果が全国の政局に波及する可能性が高い。
野党側は立憲不在で一本化が進み、榛葉氏が「非自民票」を吸収。与党が2議席目を失う可能性が現実味を帯びています。
投票先未定層は約2割。無党派層や若年層の動き次第で終盤の情勢が変わる余地があると専門家は指摘しています。
比例代表投票先の大きな変化
時事通信が7月11~14日に実施した世論調査は、参院選比例代表での劇的な政党支持の変化を明らかにしました。最も注目すべきは参政党の急激な躍進で、前月比3.4ポイント増の6.9%となり、6位から一気に3位に浮上しました。
この結果は他の調査機関の動向とも一致しており、選挙ドットコムとJX通信社の共同調査でも参政党は大幅な伸びを示し、「国民民主党を上回る可能性がある」との分析も出ています。共同通信の調査では参政党が8.1%で2位に上昇するなど、各種世論調査で参政党の躍進が確認されています。
政党別支持率の詳細
政党名 | 支持率 | 前月比 | 順位変動 |
---|---|---|---|
自民党 | 20.9% | -3.6pt | 1位(変わらず) |
立憲民主党 | 9.1% | +0.8pt | 2位(変わらず) |
参政党 | 6.9% | +3.4pt | 3位(6位から急浮上) |
国民民主党 | 6.1% | +0.1pt | 4位(3位から下降) |
公明党 | 4.9% | +0.9pt | 5位 |
れいわ新選組 | 3.6% | +0.5pt | 6位 |
日本維新の会 | 2.7% | -1.7pt | 7位 |
日本保守党 | 2.3% | +1.6pt | 8位 |
年代別投票動向の特徴
特に注目すべきは若年層の投票行動です。18~29歳では従来の政党序列が大きく変わり、国民民主党が13.4%でトップ、参政党が12.5%で2位、自民党が10.7%で3位という結果になりました。一方、30代以上の全年代では依然として自民党が首位を維持しており、世代間の政治意識の違いが鮮明に現れています。
内閣支持率は発足後最低に
石破内閣の支持率は20.8%と発足後最低を記録し、不支持率は55.0%に達しました。この数字は他の調査機関でも同様の傾向を示しており、NHKの調査では内閣支持率が38%まで低下している状況です。
有権者の政治的志向
参院選後の望ましい政権の枠組みについて、「自公両党に野党の一部が加わった政権」が36.1%で最多となり、純粋な「自公両党による政権」は18.6%にとどまりました。これは現在の政治状況に対する有権者の不満と、政界再編への期待を示していると言えるでしょう。
物価高対策への明確な民意
争点となっている物価高対策では、「消費税減税」が67.4%で「給付金」の21.5%を大きく上回り、減税への強い支持が示されました。この結果は、参政党などが訴える政策と有権者の意識が合致している可能性を示唆しています。
静岡選挙区への影響
この全国的な政治情勢の変化は、静岡選挙区でも無視できない影響を与える可能性があります。特に参政党の松下友樹氏にとっては追い風となる可能性があり、若年層や無党派層での支持拡大が期待されます。また、物価高対策としての消費税減税への高い支持は、各候補者の政策スタンスにも影響を与えるでしょう。
時事通信の調査結果は、参院選2025が従来の政治構造に大きな変化をもたらす可能性を示唆しており、投票日まで残り数日となった選挙戦の行方に大きな注目が集まります。
今後のわずかな動向や投票率次第で、与野党1議席ずつか、第三極がサプライズを起こすか、全国から注目されています。
スタートアップ当事者が見る「7 人の候補」早わかり表
候補者 | 資金調達・税制 | DX/イノベ | 中央政府 パイプ | ローカル連携 | 一言まとめ |
---|---|---|---|---|---|
牧野京夫(自民) | ◯ 公庫・VC税優遇 | ◯ Web3推進 | ◎ 与党4期目 | △ 組織票中心 | 国家施策活用型 |
榛葉賀津也(国民) | ◎ 減税・SO課税見直し | ◯ 規制改革 | ◯ 幹事長交渉力 | ◎ 労組支援 | 減税+労組型 |
鈴木千佳(共産) | ▲ 消費税5%減税 | △ 規制強化中心 | ▲ 法案成立困難 | △ 草の根支援 | 社会課題型 |
松下友樹(参政) | △ 教育国債等 | △ DX慎重派 | ▲ 少数会派 | ◯ 医師ネット | 医療起業家型 |
福原志瑠美(NHK党) | △ 子育て減税 | △ 通信規制緩和 | ▲ | ◯ 起業家視点 | ママ起業型 |
村上猛(無所属) | ▲ 限定的 | ▲ | ▲ | △ 環境系 | 環境特化型 |
山口香苗(無所属連合) | ▲ 福祉財源重視 | △ 医療DX | ▲ | ◯ 看護師NPO | ケアテック型 |
観点 → 候補 ↓ | 資金調達・税制 | 規制・DX/イノベ | 中央政府とのパイプ | ローカル・エコシステム | 一言まとめ |
---|---|---|---|---|---|
牧野 京夫 (自民) | ◯ 公庫・VC税優遇を含む政府与党の「スタートアップ育成5か年計画」を継続推進 | ◯ 規制サンドボックス拡大・Web3育成など党公約に明記 | ◎ 与党4期目、経産・財務委員会の実績 | △ 組織票中心。スタートアップ個別の県内連携は少なめ | 国家施策をフル活用したいハイグロース型向け |
榛葉 賀津也 (国民民) | ◎ 消費税5%・所得税減税/ストックオプション課税見直しを党が提起 | ◯ 「産業成長に資する規制改革」を政策に明記 | ◯ 党幹事長として政策交渉力あり | ◎ 菊川・浜松 IT 企業を束ねる連合静岡が全面支援 | 減税+労組ネットワーク重視のシード〜シリーズA |
鈴木 千佳 (共産) | ▲ 消費税5%一律減税でB2C型スタートアップの負担減 | △ 大企業規制強化が中心、ベンチャー向けの明確策は少ない | ▲ 野党単独では法案成立のハードル高 | △ 労組・市民団体との草の根支援 | 社会課題系・NPO型にはメリット |
松下 友樹 (参政) | △ 「教育国債」など財政拡大策だが詳細未定 | △ マイナンバー抜本見直し等 “行政DX慎重派” | ▲ 少数会派 | ◯ 医師ネットワークでヘルスケア系に強み | 医療・ヘルスケア系起業家向け選択肢 |
福原 志瑠美 (NHK党) | △ 子育て減税・SNS集客ノウハウを掲げる | △ 放送・通信の規制緩和に言及 | ▲ | ◯ 自ら御殿場で起業コンサル会社を創業しリアルな当事者 | ママ起業・コンサル型SOHOが共感しやすい |
村上 猛 (無) | ▲ リニア工区中止以外の経済政策は限定 | ▲ | ▲ | △ 一部中山間地の環境系コミュニティ | 環境一択のインパクト投資家向け |
山口 香苗 (無連) | ▲ 福祉財源重視、増税に慎重 | △ 医療DX・介護テックの現場課題を訴え | ▲ | ◯ 看護師NPOネットワーク | ケアテック/介護SaaS領域に親和性 |
*◎=強い/◯=プラス要素あり/△=中立〜弱め/▲=課題多し(スタートアップ観点で)
スタートアップ目線で押さえたい4つの評価軸
資金調達 & 税制
投資額10倍を掲げた政府与党の「スタートアップ育成5か年計画」継続を重視するなら牧野氏(自民)へ。個人・法人とも減税でフリーキャッシュを増やしたいなら榛葉氏(国民)や鈴木氏(共産)の5%消費税案が魅力。
規制改革 & デジタル化
LDP公約はストックオプション税制、Web3・AI 規制緩和を並列推進。国民民主は「産業成長につながる規制改革」を各論で明記し、印紙税廃止などスタートアップの小さなコストにも切り込む。
中央とのパイプ/影響力
シード期でも省庁補助金やJETROプログラムを使いたい企業は与党議員のネットワークが速い。一方、榛葉氏は幹事長として予算委・党首討論の交渉窓口に立つ “野党の実務派”。ローカル・エコシステムとの接続
静岡県は鈴木康友知事が「スタートアップ先進県」を掲げ、県庁主導のアクセラを準備中。県庁‐国会ルートを太くしたいなら与党系か榛葉氏(知事と同じ中西部ライン)の相性が良い。福原氏は自身の会社を御殿場で創業し、子育てと創業支援のハイブリッド視点を持つ実務型。
こんなスタートアップなら「この人」
スタートアップのフェーズ/志向 | 票先のヒント |
---|---|
ハイグロース/グローバル展開 (大型VC・ストックオプション活用) | 牧野京夫(自民) 政府の5か年計画・海外 VC 連携策に直結。 |
税コスト圧縮+労働規制緩和でまず黒字化 | 榛葉賀津也(国民) 減税と規制改革パッケージでキャッシュ創出に寄与。 |
ヘルスケア×規制産業の医師創業 | 松下友樹(参政) 医療従事者ネットワークと医療改革がフィット。 |
ママ起業・ローカルD2C/小規模ソーシャルビジネス | 福原志瑠美(NHK党) 育児と起業支援のリアルな声を国会へ。 |
インパクト投資 (環境・リニア水問題寄り) | 村上猛(無所属) 環境特化の声を一点突破。 |
まとめ
静岡県選挙区は 「現職2強 vs 新人・無所属5」 の構図が続く。今後の焦点は、与野党1議席ずつという従来の構図が維持されるか、あるいは野党一本化によって構図が変わるかに注目が集まっています。
野党票一本化、与党の組織票引き締め、新人・無所属候補の伸長――三つの力学が最終盤まで情勢を左右。投票先未定層や若年層の動き次第で結果が変わる可能性があり、全国の注目が集まっている。
無党派層や若年層の動向、新興勢力の追い上げが最終盤の情勢に影響を与える可能性も指摘されています。
立憲不在による野党票一本化
与党の組織票引き締め
新人・無所属候補の伸長
これら三つの力学が結果を左右し、参議院のみならず国政全体の勢力図にも波及する可能性があります。選挙戦最終盤まで各候補の動きと無党派層の行方から目が離せません。投票先未定層の動き次第で最終盤まで目が離せない状況です。
結果次第では参議院の勢力図のみならず、衆院解散や政界再編のシナリオにも影響を与え得るため、全国の注目が集まっています。
投票前チェックリスト
投票前に自社フェーズや課題、県と国どちらでロビーしたいか、候補者の実績・ネットワークを再確認し、最もレバレッジの効く選択を。静岡を“Startup Friendly”な土地へアップグレードする一票を!
自社フェーズと課題 —— 補助金?規制?採用?税負担?
県と国、どちらでロビーしたいか —— 与党の即効力か野党の交渉力か。
中長期で県エコシステムを伸ばす視点 —— 知事の「スタートアップ先進県」と噛み合う人材は?
候補者の連絡先と実績 —— イベント登壇歴・起業家懇談会の有無も要確認。
結論:「スタートアップ関係者だから投票先が1択」という時代ではありません。
減税で資金を厚くするのか、与党パワーで規制を緩めるのか――自社の3年後・5年後から逆算し、最もレバレッジの効く候補を選びましょう。
あなたの一票が、静岡を“Startup Friendly”な土地へアップグレードする鍵です。ぜひコメント欄で、あなたの視点もシェアしてください!
本情報は2025年7月19日時点の最新情勢に基づいています。
EXPACTの参議院選挙に対する考え方
スタートアップ視点での選挙の重要性
EXPACTは、静岡や日本全体の未来を左右する選挙として、特に若い世代やスタートアップ関係者にとって参議院選挙が極めて重要だと位置付けています。
「スタートアップ先進県」への転換や、地域経済の活性化には、政治の意思決定が大きく影響するという立場です。
投票行動が、今後8~12年の静岡の方向性(先進県か後進県か)を決めると強調しています。
若者・起業家へのメッセージ
地元に魅力的な会社やベンチャーが増えることで、若者が「地元に帰りたい」と思える環境づくりが可能になるとしています。
スタートアップやイノベーションに寛容な企業・社会の実現には、政治参加(投票)が不可欠だと呼びかけています。
投票の呼びかけ
普段は政治や選挙に関心がない人、投票のために地元に帰るのが面倒な学生にも「一票の重み」を訴えています。
「自分の一票が静岡を変える」という意識を持ち、積極的な投票行動を推奨しています。
まとめ
EXPACTは、参議院選挙を「静岡や日本のスタートアップ・イノベーションの未来を左右する重要な機会」と捉え、特に若い世代や起業家に対して「自分たちの未来を自分たちで選ぶ」ための投票参加を強く呼びかけています。
1. 選挙制度・手続き
参議院
静岡選挙区
比例代表
選挙区選出
期日前投票
不在者投票
投票所
開票速報
選挙公報
選挙管理委員会
選挙運動
公示日
投票日
立候補
供託金
選挙人名簿
選挙区定数
選挙ポスター
選挙カー
街頭演説
政見放送
選挙違反
選挙運動費用
選挙区割り
投票率
2. 候補者・政党
榛葉賀津也
牧野京夫
村上猛
福原志瑠美
松下友樹
鈴木千佳
山口香苗
自由民主党
国民民主党
日本共産党
参政党
NHK党
無所属
政党支持率
与党
野党
新人候補
現職議員
政党公認
推薦
3. 主な争点・政策
物価高対策
消費税減税
現金給付
賃金上昇
財政再建
子育て支援
医療制度改革
社会保障
年金問題
教育政策
地方創生
農業支援
中小企業支援
雇用対策
働き方改革
環境政策
脱炭素
エネルギー政策
浜岡原発
リニア中央新幹線
インフラ整備
防災・減災
外交・安全保障
憲法改正
選択的夫婦別姓
4. 静岡県特有の話題
富士山
浜名湖
静岡茶
産業振興
観光政策
地域医療
過疎化対策
高齢化社会
若者の政治参加
地域格差
交通インフラ
新幹線
東名高速
地方議会
市町村合併
地域防災
水資源
環境保全
県民投票
住民基本台帳
5. 選挙関連用語・社会動向
投票率向上
SNS選挙運動
ネット選挙
世論調査
有権者
若年層投票
高齢者投票
政治離れ
政治参加
政治資金
公職選挙法
選挙啓発
投票支援カード
代理投票
点字投票
開票立会人
選挙速報
静岡参院選2025 予想と情勢分析
1. 基本構図と現状
改選数2議席、立候補者は現職2人+新人・無所属5人の計7人。
現職2強(自民・牧野京夫氏、国民民主・榛葉賀津也氏)が他候補を大きくリードする展開が続いています。
立憲民主党が独自候補を立てず、連合静岡・教職員組合などが榛葉氏を全面支援。野党票が一本化し、榛葉氏に強い追い風。
牧野氏は自民・公明の組織票で巻き返しを狙うが、2024年衆院選の逆風もあり危機感を強めています。
2. 最新情勢
主要紙・選挙ウォッチャーの序盤情勢調査では、**「牧野・榛葉の2強がほぼ当確圏」**という見方が大勢。
投票先未定層は約2割。無党派層や若年層の動き次第で終盤情勢が変動する可能性もあり、専門家も「最後まで結果は読めない」と指摘。
3. 各候補の特徴と戦略
氏名 所属・推薦 主な特徴・戦略
榛葉賀津也 国民民主党 立憲・連合静岡・労組が全面支援。野党票を広く吸収し、支持率約9割固める。
牧野京夫 自民党・公明推薦 組織戦・実績強調。物価高・税制・リニア水問題など生活密着型テーマで巻き返し図る。
鈴木千佳 共産党 5度目挑戦。消費税5%減税・ジェンダー平等訴求、固定票+無党派層へ浸透狙い。
松下友樹 参政党 医師出身。「医療崩壊への危機感」「教育・食・健康」等で保守系無党派層に訴求。
福原志瑠美 NHK党 教育費無償化・少子化対策をSNSで訴求。子育て世代の声を代弁。
村上猛 無所属 リニア水資源問題一本で知名度アップ。地域課題特化型。
山口香苗 無所属連合 看護師・子育て支援NPO出身。福祉・医療現場の待遇改善を訴える。
4. 注目ポイント・争点
物価高・税制: 減税(榛葉・鈴木・松下・福原)vs 賃上げ・成長投資(牧野)。
リニア中央新幹線: 村上は「工事停止で中止も」、牧野・榛葉は「環境と経済の両立」。
子育て・少子化対策: 福原・山口が教育費無償化や母子支援を強調。
エネルギー・環境: 浜岡原発再稼働の賛否で立場が分かれる。
5. 勢力バランスと国政への影響
静岡は従来「与党系1・野党系1」で落ち着く傾向が強いが、今回は与党が1議席も失う可能性も全国的に注目。
与党は地方区での取りこぼしが政権運営に直結するため、静岡の結果が国政全体に波及する可能性が高い。
6. スタートアップ関係者・若年層への示唆
スタートアップやイノベーションに寛容な社会実現には政治参加が不可欠。
減税や規制改革、補助金・VC連携など、自社の3〜5年後を見据えた投票判断が重要。
【予想まとめ】
現時点で最有力は「牧野京夫(自民)」と「榛葉賀津也(国民)」の現職2強。両者がほぼ当確圏に入っているとの見方が強い。
ただし、投票先未定層(約2割)の動きや無党派層・若年層の投票行動次第で、共産・参政・NHK党など新人・無所属候補が2議席目に食い込むサプライズの可能性もゼロではありません。
最終盤まで「野党票一本化」「与党組織票の引き締め」「新人・無所属候補の伸長」という三つの力学が情勢を左右します。
結論:
2025年静岡参院選は「現職2強が優勢だが、未定層の動向次第で波乱含み」。従来の与野党1議席ずつの構図が維持される可能性が高いが、無党派層の動き次第でサプライズもあり得る、全国注目の選挙区です。
投票日程と投票所
投票日:2025年7月20日(日曜日)
投票時間:午前7時~午後8時(一部地域を除く)
期日前投票も各区で実施されており、静岡市では葵区、駿河区、清水区それぞれに期日前投票所が設置されています。
開票について
開票は投票日当日の午後9時30分から開始され、以下の会場で行われます:
葵区・駿河区:ツインメッセ静岡(南館)
清水区:清水総合運動場体育館
投票資格
今回の選挙で投票できるのは、平成19年(2007年)7月21日までに生まれた日本国民で、令和7年(2025年)4月2日以前から引き続き静岡市の住民基本台帳に記録されている人です。
選挙公報は7月10日(木曜日)頃の朝刊で新聞折込により配付される予定で、各区役所や生涯学習施設、図書館等にも配架されています。
与党の情勢が厳しい中、静岡選挙区は全国的にも注目される激戦区の一つとなっており、現職2強の争いに参政党が割って入る構図で、最終的な結果が注目されています。基本情報と日程
投票日:2025年7月20日(日)
投票時間:一部地域を除き7時~20時
期日前投票期間:7月4日(金)~7月19日(土)、区ごとに会場と時間が設定【例:駿河区役所は8:30~20:00など】
開票:21時30分から、葵区・駿河区はツインメッセ静岡南館、清水区は清水総合運動場体育館で実施
投票できる人
日本国民で、2007年7月21日までに生まれた人(18歳以上)
2025年4月2日以前から静岡市に住民票がある方
1. 候補者名を含むキーワード
2. 政党・政策関連キーワード
3. 地域特化キーワード
4. 選挙制度・手続き関連
5. 比較・分析系キーワード
6. 時事・トレンド関連
7. 結果・速報系キーワード