中小企業庁では、民間企業の経営サポートとして、「技術革新・IT化支援・省エネ対策」の3つを掲げています。その中でもDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みを行う企業に向けては補助金や制度構築など様々な支援を受けることができます。
このコラムでは、今すぐ使えるIT支援補助金のまとめと、来年度2024年度の補助金をまとめます。
現在の中小企業庁が行うIT支援補助金とは?
通年公募を実施している補助金は3つです。
①ものづくり補助金
中小企業による新商品・サービス開発・プロセス改善の設備投資等が支援されます。
補助上限(原則)1,000万円、補助率 中小企業1/2 小規模事業者2/3
②IT導入補助金
中小企業等のバックオフィス効率化等のためのITツール導入支援。
補助上限450万円。補助率 1/2
詳しくはこちらもご参照下さい!
参考:ミラサポPLUS「IT導入補助金とは」
③持続化補助金
小規模事業者等の販路開拓を支援。
上限50万円。補助率 2/3
販促には使える経費項目が多いため、小規模事業者の方は積極的な活用をオススメします。
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補助率または補助上限額を引き上げたコロナ特別枠もあります。
詳しくはこちら
ものづくり補助金の特別な類型
①グローバル展開型
海外事業の拡大・強化を目的とした新商品・サービス開発、プロセス改善のための設備投資、海外旅費等を支援 補助上限 3,000万円、補助率 中小 1/2 小規模 2/3
②ビジネスモデル構築型
30者以上の中小企業の革新的な事業計画策定を支援 補助上限 1億円、補助率 未定
2021年度、予算要求中の補助金3つ
決定時期は未定ですが、2021年度においても様々な補助金が検討されています。その中でも今回は3つの形を紹介します。
①企業間連携型
複数の中小企業がデータを共有し、連携体全体として新たな付加価値の創造や生産性向上を図るプロジェクトを最大2年間支援。
補助上限2,000万円/者。補助率中小企業1/2 小規模事業者2/3
②サプライチェーン効率化型
幹事企業等が主導し、中小企業等による共通システムの導入等を支援。
(連携体は10者まで)
補助上限1,000万円/者 補助率中小企業1/2 小規模事業者2/3
③小規模事業ビジネスモデル構築型
幹事企業等が主導し、小規模事業者等10者以上のビジネスモデルの構築を支援。
(連携体は10者まで)
補助上限1億円 補助率2/3
まとめ
コロナ禍において補助金・助成金を積極的に活用する企業が増えた背景か、競争率は高まっている補助金もあるようです。申請には一定の事業計画が必要です。補助金を獲得するためだけではなく、事業計画はとても重要なものになるので、万全の準備を整えましょう。
事業計画、また2020年度、2021年度の補助金につきまして、疑問点や気になる点がありましたらお気軽にお問合せください。