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スタートアップ企業が上場(IPO)を目指す場合、多くの準備とプロセスを経る必要があります。IPOとは、Initial Public Offeringの略で、企業が初めて公的な証券市場で株式を売り出すことを指します。上場することで、企業は資金を調達し、その成長を加速させることができますが、同時に社会的責任や経営責任が増大することになります。
上場までのステップ
上場には以下のようなステップが含まれます:

監査法人の決定:会計監査を行う監査法人を選定します。
社内体制の整備:会計制度や社内規則などの管理体制を確立し、実施します。
グループ会社の整備:グループ会社がある場合は、その整備を行います。
上場申請書類の作成:有価証券届出書や目論見書などの書類を作成します。
主幹事証券会社の決定:株式公開を引き受ける証券会社を決定します。
資本政策の立案と実行:株式公開に向けた資本政策を立案し、実行します。
株式事務代行機関の選定:株式に関する事務を代行する機関を選定します。

上場申請を行い、証券取引所の審査を通過する必要があります。審査には2~3ヶ月程度かかることが一般的です。

上場審査基準
上場審査には形式要件と実質審査基準があります。形式要件には株主数や流通株式数、時価総額や利益額などが含まれます。実質審査基準では、企業のビジネスモデルや将来性、コーポレートガバナンスや内部統制などが評価されます。

メリットとデメリット
上場には以下のようなメリットがあります:
資金調達が可能になる。
経営体制を再構築できる。
企業の知名度が向上する。
一方で、以下のようなデメリットも存在します:
経営の自由度が下がる。
買収リスクが高まる。
専門知識が必要になる。

スタートアップが上場を目指す場合、これらのメリットとデメリットを十分に理解し、準備とプロセスを慎重に進めることが重要です。