もともとテレワークは、大企業や、IT・WEB系ベンチャー企業を中心に取り入れられている働き方とされていましたが、新型コロナウイルス感染拡大におけるWithコロナ時代においてテクノロジーを活用した柔軟な働き方へシフトしていくことが重要になっていくことは周知の事実となっています。
そのような中、浜松市では新たな働き方を提案する「浜松テレワークパーク実現員会」により、車と駐車場を活用したテレワークの実証実験が11月4日より開始されることとなりました。先日11月3日(火)には「浜松テレワークパーク プレイベント」が開催され、当社も協賛として参加し、学生インターンを中心に運営支援させていただきました。
本日はその様子をイベントレポートとしてご紹介していきます!
浜松テレワークパーク構想とは?
車や駐車場を活用することでより良いテレワーク環境をつくり、浜松市をあげてテレワークを促進していくために発案されたのが「浜松テレワークパーク構想」です。
この「浜松テレワークパーク構想」は、We will Accounting Associates 株式会社、スズキ株式会社、株式会社東海理化、浜松市の4者で構成される「浜松テレワークパーク実現員会」により、自動車産業が集積している浜松市ならではの働き方を生み出し、企業のテレワークを支援を目指すために起案されました。
起案のきっかけとなったのが、本実現委員でもあるWe will Accounting Associates 株式会社が運営を手がける、スタートアップ企業をはじめとした地域企業のコミュニティ形成を図ることを目的としたコーワーキングスペースThe Garage。
このThe Garage内の利用者から「コロナウイルスの蔓延により、テレワークへの移行が強いられたものの、家族と暮らす自宅では個室を確保できず困っている」「外出自粛のため人と会うこともできず、働きながらも孤独感を感じている」といった声が上がっていること受け、こうしたコロナ渦のテレワーク導入に伴う働き手の課題を解消できないか、と今回の「浜松テレワークパーク構想」起案に至ったそう。
「浜松テレワークパーク構想」の車をオフィスに見立てたオフィスカーの活用により、作業スペースを確保しながら景観や環境を自由に選び、働き手により良いテレワーク環境を提供することが可能となるといいます。
「浜松テレワークパーク プレイベント」開催の様子
そんな「浜松テレワークパーク構想」実証実験前のプレイベントとして、11月3日(火)に「浜松テレワークパーク プレイベント」が開催されました。
弁天島海浜公園駐車場と、舞阪サテライトオフィスの二カ所で開催され、後部座席を改装し机や照明などを搭載した「オフィスカー」5台の展示会や、パネルディスカッション等が催されました。
会場には多くの報道陣も駆けつけ、非常に注目度の高いイベントとして各メディアにて取り上げられました。
▼展示会の様子
▼浜松市長挨拶の様子
▼報道の様子
▼「浜松テレワークパーク」協賛企業一覧
我々「EXPACT」も協賛企業として支援しています。
当社の学生インターンも会場運営支援を行い、実際にオフィスカーでのテレワークを体感してきました!浜松市の観光スポットでもある浜名湖と、その浜名湖のシンボルでもある湖に浮かぶ赤鳥居をバックに、心地よい海風を感じながらのテレワークはとても気分が良いものですね。
▼テレワーク体験の様子
「浜松テレワークパーク構想」における今後のビジョン
今後は、指定区域で実証実験を進めテレワーク促進をしていきながら、ゆくゆくは移動式キッチン・カフェや、生活用品等の宅配サービスをはじめとした他業種サービスとの連携により、駐車場に新たな経済圏を生み出していくことも展望として掲げらています。
その上で、まずは実証実験STEP1として11月4日より、浜松の観光施設The Gate駐車場にてオフィスカーを5台設置し、試験運用が開始されます。
オフィスカーを利用する場合には、事前にネット予約の上で、The Gate駐車場よりオフィスカーをレンタルし、The Gate駐車場スペースか弁天島海浜公園の駐車場にオフィスカーを止めて社内で仕事することが可能。利用後はThe Gate駐車場へ返却。料金は半日1500円程度を検討しており、駐車場に電源を整え、エンジンを切って仕事ができるようになるとのこと。
一般企業向けは11月下旬での開始を予定しており、来春以降の事業化を目指していくそうです。
Withコロナ時代における新しい働き方へ
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、これまでは首都圏を中心に導入されていたテレワークも、今や地方企業も導入して然るべきものとなりました。
実際に日本労働組合総連合会の今年度のテレワークに関する意識調査(※1)によると、全国のテレワーカーの8割以上がコロナ収束後も継続してテレワークを行いたいと回答しており、今後テレワークニーズは更に拡大していくことが予測されています。
一方で、まだまだ地方でのテレワーク導入企業は首都圏と比較すると少ないのが現状です。
リクルート社によるコロナ禍のテレワーク経験調査(※2)によると、東京は7割以上がテレワーク経験があるのに対し、東京、神奈川、大阪を除いた44道府県地方では38.5%に留まり、その差は32.6ポイントとなっています。
さらに同調査によると、地域で働きつつ都内で働ける選択肢があれば働き方を変える意向があるという人が7割以上ののぼることからも、時間や場所を超えた、自由度の高い働き方の整備に課題があることがわかります。
その上で、今回の「浜松テレワークパーク構想」は、テレワークの最先端のカタチとして「車を止めた場所がオフィスになる」「いつでも、どこでも快適に仕事ができる」といった“新しい働き方”の提案であると同時に、テレワークに対するハードルを下げ、テレワーク未導入の企業も気軽に導入体験ができることから、テレワーク促進への期待ができることでしょう。
当社としても、今後もこの取り組みを、協賛企業として応援していきたいと思います。
※1:参考元:日本労働組合総連合会「テレワークに関する調査2020」
※2:参考元:株式会社リクルートキャリア「新型コロナウイルス禍での仕事に関するアンケート」
https://expact.jp/terework/