スタートアップ業界でも注目が高まって生きているドローン(Drone)。
いまや身近な存在にもなりつつあるもので、ドラマや映画で使われたり、テレビやネットニュース、
新聞などで見かけたこともあるのではないでしょうか。
「ドローンとは何か?」
「ラジコンとどう違うのか?」
「何のために使うのか?」
「いくらで買えるのか?」
などなど、
一歩踏み込んでみると知らないことは意外と多いものかもしれません。
本コラムでは「ドローン(Drone)とは何か?」
という基本的な知識や疑問をまとめてみましたので、
ぜひ、教養を付ける意味でご覧いただけましたら幸いです。
そもそもドローンとは何か?
ドローン(Drone)の定義は明確に定まっていないようですが、
人が乗っていない遠隔操作できる無人航空機体です。
「無人航空機」「マルチコプター(UAV)」などと表現されることもあります。
最近では様々な意味で使われるようになり、人が乗って自動操縦する小型機体や、
水上や陸上を走る乗り物をドローンと呼ぶ場合もあります。
よく知られているのは、複数(おおよそ4つか8つ)のプロペラが付いているドローンではないでしょうか。
ドローンの名前の由来は?
Wikipediaで調べるとドローン(Drone)とは英単語の一つで、
オスの蜂(ハチ)を指す言葉です。
そして、ドローンが飛行する際に出る「ブーン」という音が
蜂が飛ぶ時の羽音に似ていることから、「ドローン」と呼ぶようになったという説があります。
エピソードとしては、1935年にイギリスで「クイーン・ビー」(女王蜂)と言う無人標的機が開発されました。
そして第二次世界大戦中、アメリカでも軍艦などの射撃訓練で撃ち落とすための無人航空機を量産し、
その無人航空機はターゲット・ドローンと呼ばれたといいます。
ターゲット・ドローンと呼ばれた理由が、無人航空機のプロペラ音がオス蜂の羽音に似ていること、
初代の標的機が「クイーン・ビー」(女王蜂)であるということから、
ドローンの名づけがされたというものです。
ドローンはなぜ注目されているのか?
実はドローンには歴史があり70年以上前に軍事用の無人兵器(戦闘機)として研究開発されたものの、
実用性の観点などから大きく広まることはありませんでした。
その後農薬散布などの用途で農業などで使われるようになり、日本ではヤマハ社が発売する農薬散布無人ヘリコプターなどが、いわゆる農業用ドローンにあたります。
2010年頃になってスマートフォンを使って簡単に操作できるホビー向けの小型ドローンが発売され、注目を集めました。私たちの身近になったのは2013年、現在ドローン市場では有名な「DJI社」の「ファントムシリーズ」が発売されます。
このファントムシリーズは遠隔操作をするだけではなく、
小型カメラを搭載することによって、ドローン飛行+空撮という使い方が出来るようになりました。
これが画期的だったのは、
これまでヘリコプターを飛ばしてクルーが撮影するようなものと違い、
スピーディに、かつきれいな映像を撮れるようになったことです。
いまやテレビやCM、映画などでも
日常的にドローン撮影された映像を観るようになっています。
ドローンとラジコンは何が違うのか?
無人でリモコンがあって遠隔操作で操縦する。
これってラジコンなのでは?
と思われる方もいらっしゃると思います。
正直、機能的には近いところも多いのですが、
ラジコンは商標登録が取られているため使用できない
という背景があります。
ラジコンの商標は増田屋コーポレーション(旧・増田屋齋藤貿易)
という東京の玩具メーカーが保有しています。
その歴史は古く1955年に世界初の無線操縦玩具「ラジコンバス」を発売したのが最初です。
商標がなければ、もしかしたらドローンではなく
ラジコンだった可能性もゼロではないかもしれませんね。
ドローンはそもそも何の用途で使うものなのか?
先述したように、もともとは軍事用の兵器でした。
今では様々な需要があり、たくさんの可能性があるためすべて記すのが難しいくらいです。
農業・林業・水産業といった一次産業、鉱工業・製造業・建設業などの二次産業、
小売、サービス業、情報通信業など第三次産業まで、
あらゆる分野でドローンは研究開発され、実用化が進んでいます。
経済産業省からも、
「空の産業革命に向けたロードマップ2019
~小型無人機の安全な利活用のための技術開発と環境整備~」
などのガイドラインも出されており、日本だけではなく全世界で研究や開発が進んでいます。
ドローンはいくらで買えるのか?
大きくわけると2パターンあり、ホビー用か産業用かに分かれます。
ホビー用5,000円~50,000円
産業用200,000円~2,000,000円以上
※用途によってピンキリです
かなりざっくり分けましたがこういった価格帯になるかと思います。
産業用も何の産業かによって使用用途が変わるため一概には言えませんが、
大型の機体は1台100万円や200万円程度することもざらにあります。
まとめ
ドローンについてのまとめはこちらです。
①ドローンは遠隔操縦できる無人航空機
②ラジコンと機能的に近いところが多いが、ラジコンは商標が取られており使えない
(販売会社の商品名に入れられない。)
③名前の由来は蜂の羽音という説
④注目の理由は用途の広さ
⑤価格は5,000円~200万円以上とピンキリ
ドローンについて何か新しい知識になりましたら幸いです。
弊社ではスタートアップでドローン事業の資金調達経験もあり、
今後、ドローンが私たちの生活により身近なものになっていくと肌で感じています。
ドローンについて聞きたい、実際に事業を考えているといった方であれば、
初回のみ無料で相談も承りますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。