静岡から世界へ!DPOという新たな資金調達への挑戦と、若手起業家育成にかける想い

EXPACT代表の髙地です。
先日、瀬戸内VCの藤田さん・山田さんが運営されているYouTubeチャンネル「Setouchi Startup Flag」に出演させていただきました。静岡を拠点に活動する私たちが、今どのような想いでスタートアップエコシステムを作ろうとしているのか、かなり深いところまで語らせていただきました。
今回は、動画でお話しした内容の振り返りと、そこに至るまでの私の考えを少し補足して皆さんにお伝えしたいと思います。
「情熱」を起点にする、TOMOL PROJECTの挑戦
私が2年前から取り組んでいる若手起業家育成プログラム「TOMOL PROJECT」。
実はこれ、かつて私がオーガナイザーを務めていた「Startup Weekend 静岡」での苦い経験が原点になっています。「ビジネスアイデアはあるけれど、起業に踏み切れない」。約100人へのアンケートから見えてきたのは、「人生をかけて成し遂げたい情熱(テーマ)がない」という課題でした。
だからこそ、TOMOL PROJECTではビジネスモデルを作る前に、徹底的に個人の情熱を深掘りすることに重点を置いています。
2年目となる今年は50名の応募があり、現在は高校生を中心とした13名の若き挑戦者たちがプログラムに取り組んでいます。昨年はここから3社が法人登記し、実際に売上を上げるまでになりました。静岡県知事や静岡市長にも応援いただき、地域全体で若者を支える空気ができつつあることを実感しています。
「支援」と「投資」の両輪を回すために:DPOへの挑戦
動画の中で特に反響をいただいたのが、新しい資金調達手法「DPO(ダイレクト・パブリック・オファリング)」についてです。
これまで私は、アドバイザーとして起業家を支援してきましたが、「起業したほうがいいよ」と背中を押しておきながら、資金面での直接的な支援ができないことにずっともどかしさを感じていました。そこで挑戦したのが、このDPOです。
通常のエクイティファイナンスでは投資家数が制限されますが、財務局への届出を行うことで、理論上は数多くのサポーターから出資を募ることが可能になります。いわば、「自分たちで行う株式型クラウドファンディング」のようなものです。
現在、「TOMOLファンド1号」として準備を進めており、多くの方から「応援したい」という声をいただいています。リターンはもちろん重要ですが、それ以上に「静岡の未来を一緒に作る仲間」として関わっていただきたい。そんな想いで設計しました。
静岡だからこそできる、新旧融合のエコシステム
私のビジョンは、単にスタートアップを増やすことだけではありません。
静岡には素晴らしい歴史ある企業がたくさんあります。そうした地元企業と、新しい感性を持つスタートアップが融合することこそが、地方創生の鍵だと考えています。
M&Aやグループイン、あるいは共にIPOを目指すような道筋を作ることで、老舗企業にはイノベーションを、スタートアップには成長のリソースを。銀行員時代の経験も活かしながら、補助金活用と投資の両面から、この循環を作っていきます。

