「Next Startup Numazu」始動
― 高校生から社会人まで、沼津で挑戦の循環を生む
2025年度、沼津市は地域資源を生かした新しい起業支援の枠組みとして「Next Startup Numazu」を始動させます。その中核を担うのが、 「令和7年度 沼津市高校生向け起業マインド創出事業開催業務」 と 「令和7年度 沼津市スモールビジネス起業セミナー開催業務」 の二本柱です。
EXPACTは、これら二事業を一体的に設計・運営し、高校生から社会人、そして創業希望者までが挑戦をつなぎ合う“挑戦の循環モデル” をつくり出していきます。
高校生向け:起業マインドを芽吹かせる
「沼津市高校生向け起業マインド創出事業」は、市内の中高生を対象に、原体験ワークショップ・課題探索フィールドワーク・AIを活用したアイデア創出・顧客探索といったプログラムを展開します。
原体験ワークショップ
過去の体験を振り返り、自分の価値観や「なぜ挑戦するのか」を言語化。仲間同士で共有することで心理的安全性と主体性を育みます。課題探索フィールドワーク
沼津港のフードロス問題や高齢化集落の空き家・交通課題など、地域の現場を実際に訪問。当事者インタビューを通して課題を“自分ごと”に変換します。生成AIを活用したアイデア創出
Chat GPTといった先端ツールを活用し、アイデアを一気に50案出し、その中から実現性の高い3案を抽出。AIと人間の協働でビジネス構想を磨き上げます。顧客探索ワークショップ
3C分析やペルソナ設計を通じて、想定顧客を掘り下げ、実際にインタビューを行いながら市場性を検証します。
最終的には、ファイナルピッチにつなげ、仲間と共に短期集中で事業アイデアを形にします。
このプログラムの特徴は、単なる講義ではなく「現場検証」と「生成AI」を組み合わせ、水産・観光・製造など沼津ならではの地域資源を題材に、テクノロジーを掛け合わせた次世代の事業構想を体感できます。
高校生が仲間と共に“現場に触れ、試し、修正する”体験を繰り返すことで、挑戦が習慣化される仕組みになっています。
社会人・創業希望者向け:スモールビジネスを実装する
一方「スモールビジネス起業セミナー」では、沼津市内で起業を志す市民を対象に、全4回のワークショップ+個別メンタリングを提供します。
原体験発掘ワーク
自分の過去や価値観を深掘りし、「なぜ起業するのか」という根源的動機を整理します。地域資源価値化ワーク
駿河湾の海洋資源や精密加工業、観光資源など、沼津ならではの強みを棚卸し。事業アイデアに転換していきます。事業アイデアピッチ
行政・金融機関・地元企業の前でビジネスプランを発表。即日での協業合意やPoC(実証実験)につながるケースも想定されています。クラウドファンディング・補助金申請支援
終了後は、受講者のアイデアを資金調達へ直結させ、事業化の第一歩を具体的に踏み出します。
起業経験のある先輩起業家や専門家が伴走し、学びから資金調達まで一気通貫で支援する実践型セミナーです。
両輪で進める意義
高校生事業は「挑戦の裾野を広げる」
スモールビジネスセミナーは「事業化・収益化を進める」
両輪を同時に動かすことで、挑戦の芽が絶えず生まれ、地域内で“次の挑戦者”へとバトンが渡っていきます。教育と実装を切り離さず循環させることが、「Next Startup Numazu」の最大の価値です。
年間スケジュールのハイライト
10月〜12月
高校生向け原体験ワーク・AIアイデア創出
スモールビジネスセミナー(全4回)
12月 ピッチ大会「Next Startup Numazu Pitch」沼津で開催
EXPACTの役割
EXPACTは、両事業を統括しながら、学校・金融機関とも連携。高校生の挑戦マインドの育成から、社会人のスモールビジネス実装、そして資金調達や販路開拓までを一気通貫で支援します。
「水産」「観光」「まちなか商業」「製造」といった沼津の強みを起点に、教育と実装をつなぐ“地域発の起業エコシステム”を確立していくことが目標です。
まとめ
「Next Startup Numazu」は、海と街で試せる起業学校として動き出しました。
高校生が挑戦に踏み出し、社会人がビジネスを実装し、金融機関や地元企業が支援する。
この二層モデルが循環することで、沼津から持続可能な起業文化と新たな地域経済の芽が広がっていきます。