はじめに
多様な働き方を尊重し、個々の働く人を大切にするという視点は重要です。それにより、エンゲージメントを向上させ、生産性や労働効率を高めることにもつながります。
エンゲージメントの向上は、働く人が自身のスキルや好奇心をフルに発揮できる環境を整えること、また適切な評価や報酬の仕組みを整えることで実現します。個々の価値観や目標を尊重し、それに合わせた働き方を提案することも大切です。
また、労働力の拡大については、多様な働き手が活躍できる環境を整備することで実現できます。具体的には、テレワークやフレキシブルな働き方を整備し、子育てや介護等で働く時間に制約のある人々も含めた多様な労働力を活用すること、さらには共有値を明確にすることで、新入社員から経験者までが安心して働ける環境を作り出すことが重要です。
そんな働く人一人一人を尊重する風土を整えることで、はたらきやすい環境が実現し、企業も働く人も共に成長できる状況を作ることができます。
選択的週休3日制とは?
先日、塩野義製薬、ユニクロ、みずほ、パナソニック、NEC、日本マイクロソフト等に続き、
日立製作所も選択的週休3日制を導入し、話題になりました。
選択的週休3日制は、政府の「骨太の方針」にも盛り込まれており、多様な働き方の実現に向けた、
働き方改革の実践の一つとして、注目を浴びています。
内閣府 経済財政運営と改革の基本方針2021
まず、選択的週休3日制には3つのタイプがあります。
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① 休日も労働時間も減らすが、給与は変わらない。
② 休日も労働時間も減らし、給与も減らす。
③ 休日は増やすが、労働時間も給与も変わらない。
例: 8時間×5日=40時間を、10時間×4日=40時間
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日立製作所の場合は③の働き方になり、総労働時間は変わらず賃金を維持すること可能ですので、
例えば、月曜日~木曜日に所定労働時間より少し長く働き業務を遂行、そして金曜日休みの3連休にしたり、
友人の結婚式の移動時間に2時間だけ働くなど、時間の使い方に幅広い裁量が認められます。
人生100年時代、「学び直し」に向け、大転職時代が訪れると言われている2022年以降、
スキル、福利厚生、給与等の数ある選択肢の中でも、重要な判断基準になっていく事が予想されます。
なぜ、選択的週休3日が話題なのか
選択的週休3日制の背景には、社会的背景と、推し進めていくべき必然性があります。
少子高齢化により構造的な人手不足が起こっており、今後ますます深刻化していく事は間違いありません。
つまり、労働生産性をいかに高めるかが肝です。
そして、もっというと、いかに優秀な人材を確保できるか、が最重要課題になってきます。
弊社の採用事例を例に、なぜ選択的週休3日が話題なのか、解説いたします。
弊社では、具体的な労働時間を定めておりません。
働く場所も、お休みも、個人の裁量に任せています。
マネジメント方法はまた別でお話させて頂くとして、ここまで自由度高く働ける企業は珍しいと思います。
なぜかそこまでするか。
他社との圧倒的な差別化につながり、優秀な人材に選んでもらえるからです。
結果、静岡の地方企業の弊社が、 採用単価3万円、3年間で56名の採用を自社採用のみで実現しています。
厚生労働省の就労条件総合調査によると、週休3日など、完全週休2日制より休日日数が多い制度を採用している企業は、9.8%とまだまだ導入企業が少ないという事実がございます。
一方、46.4%の学生が、”柔軟な働き方ができるか”を重視して企業選びをしていると回答しています。
つまり、圧倒的に他社と差別化しやすい環境になっているのです。
出展:給与?働き方? 23年卒就活生が就職先選びで重視することは|NHK就活応援ニュースゼミ
コロナ禍を機に広がった働き方改革により、テレワーク等が今や当たり前となり、
今後は選べないとマイナスととらえる学生も多く、柔軟な働き方が重要な判断基準になることは間違いありません。
企業のメリット・デメリット
- メリット
・優秀な人材に選んでもらえる
・育休や介護等の理由での離職を防げる
・社員のエンゲージメントが高まる
・光熱費等のコスト削減 - デメリット
・ビジネス機会の損失
・勤怠管理等の複雑化
・コミュニケーション不足
メリット、デメリット共に大きく、簡単には踏み出せないのも事実だと思います。
採用、ワークライフバランスの促進、育児・介護者へのサポート等、
まずは、制度導入の目的を明確にして従業員と共有することが重要です。
そして、不協和を起こさない、人事制度構築が必須となります。
お気軽にご相談ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
少しでも参考になりましたら嬉しいです。
既存の仕組み、手法を変えることは簡単ではありませんが、現場社員を巻き込みながら、
激動の採用時代を乗り越えていきましょう!
弊社の採用ノウハウ等、ご興味頂ければお気軽にご連絡ください!