リサーチやレポートに使える!Generative AI 「Perplexity」とは?
次世代の対話型AI検索エンジン
Perplexity (発音は、「パープレキシティ」)は、Perplexity AIは、2022年12月に公開された世界初の対話型AI検索エンジンです。ユーザーが質問を投げかけると、AIがインターネット上から情報を収集し、その結果に基づいてユーザーの質問に対して自然な文章で回答を生成します。
スマホブラウザからでも利用可能、ログイン不要でChatGPTよりもシンプルに活用できます。この特性により、Perplexity AIはユーザーが情報を効率的に取得し、その情報の信頼性を確認するためのツールとして活用できます。回答には根拠となるウェブサイトのURLが示されるため、情報の信頼性を確認できます。
Perplexity AIは、OpenAIのGPT-3.5モデルとMicrosoftのBing検索エンジンを使用して、インターネット上の情報を収集し、その情報を要約して提供する対話型AI検索エンジンです。
Perplexity AIは、質問に対する回答を生成し、その回答の信頼性を確認するためのツールとして活用できます。また、Perplexity AIは、Webブラウザ、アプリ、Chrome拡張機能など、異なる使い方ができます。
2024年1月、Perplexity AIはIVPが主導するシリーズBラウンドでさらに7,360万ドルを調達し、企業評価額は5億2,000万ドルに達しました。この資金調達ラウンドには、NvidiaやAmazon創業者のジェフ・ベゾス、X(旧Twitter)の副社長エラッド・ギルなども参加しています。月間アクティブユーザー数は5,000万人を超え、2023年の検索クエリ数は50億件以上に達しています。
Perplexity AIの創業者兼CEOであるAravind Srinivas氏は、OpenAIやGoogleなど大手テック企業での経験を活かして、会話型AIと検索の融合を目指すPerplexity AIを立ち上げました。
Perplexityの意味とは?
Perplexityは以下のような意味を持つ単語です。
- 当惑、困惑、混乱した状態
- 複雑で分かりにくいこと、面倒なこと
- (情報理論で)言語モデルの予測能力を示す指標。小さいほど予測が正確。
Perplexityは、ラテン語の”perplexus”(編み込まれた、込み入った)に由来する言葉です。 当惑した状態や複雑で分かりにくい事柄を表す言葉として使われます。
また、自然言語処理の分野では、言語モデルがどれくらい正確に次の単語を予測できるかを示す指標としてPerplexityが用いられています。Perplexityが小さいほど、モデルの予測能力が高いことを意味します。
つまり、Perplexityには「混乱した状態」と「言語モデルの予測能力」という2つの意味合いがあります。
文脈に応じて使い分けられる単語だと言えます。
まずはじめに、ジェネレーティブAI(Generative AI)とは?
ジェネレーティブAI(Generative AI)とは、データを使ってコンテンツやオブジェクトについて学習し、まったく新しい創造的でリアルなアウトプットを生み出す機械学習手法のことです。
この技術は、画像、動画、音声(ボイス/ミュージック)、テキスト、コードなどの様々な形式のコンテンツを作り出すことができます。特に、GAN(Generative Adversarial Networks)やGPT-3(Generative Pre-trained Transformer 3)などのモデルは、限られたデータからでも高品質なコンテンツを生成する能力を持っています。
特に、GAN(Generative Adversarial Networks)やGPT-3(Generative Pre-trained Transformer 3)などのモデルは、限られたデータからでも高品質なコンテンツを生成する能力を持っています。
2023年のIT業界において普及が進んでおり、AIブームの第二波を形成すると期待されています。Generative AIは、利用できるデータが限られている、あるいはない分野でも利用できるため、「次世代」の技術として捉えられている。
生成AIの事例としては、画像や動画の合成に用いられるGAN(Generative Adversarial Networks)や、テキストの生成に用いられるGPT-3(Generative Pre-trained Transformer 3)などがあります。
GANは限られたデータセットからも画像を生成することができ、GPT-3は大量の学習データを必要とせずにテキストを生成することができるといった特徴があります。このように、生成AIは、大量のデータを集めるとコストがかかりすぎる、あるいは現実的でない場面でも有効であると言える。
リサーチやレポートに使えるGenerative AI 「Perplexity」の特徴とは?
Perplexity AIは、Perplexity AIは、一般的な検索エンジンと同じように検索するだけで、検索結果を得ることができます。また、Google Chromeの検索エンジンに追加しておくと、Webページを開くことなく、ブラウザの検索窓から直接利用できます。
複雑な問題を解決するために、Web上の記事やPDFから情報を収集して回答を導き出すことができます。Perplexityは、リサーチやレポート作成などの用途に特に役立ちます。
Perplexity AIにアクセスして質問を投げかけると、日本語を含む多言語に対応しています。ただし、日本語の質問に対応できない場合は英語で回答する場合があります。もし英語の回答が出てしまった場合も、Perplexity AIに指示すれば日本語に翻訳することができます。
Perplexity AIは、OpenAIのGPT-3.5モデルとMicrosoftのBing検索エンジンを使用して、検索結果を要約し、情報を提供します。Perplexityは、特定の質問を投げかけ、ソースを見て、その信頼性をチェックし、他のリサーチツールと一緒に使用することで、引用、リサーチ、ソースの探索に使用できます。ChatGPTと比べ、最新情報の取得や情報源の明示などの点で優れています。
また、Perplexity AIは、質問に答える、テキストを生成する、クリエイティブなコンテンツを書く、テキストを要約するなど、さまざまなタスクを支援する多機能なツールです。
情報は正確で、面倒な検索エンジンと、情報を会話形式で気軽に得られるが、正確性は乏しい対話型AIを組み合わせた完璧なバランスを実現した「対話型検索エンジン」であると言えます。
Perplexity AIは、Webを検索(クローリング)して情報を要約して教えてくれるので、ニッチな情報や最新情報も検索可能です。また、「View Detailed」や「View Concise」などの機能も備わっているため、ソースも表示されるのでリサーチに便利なツールとなっています。
回答を独自のURLで保存:Perplexity AIでは、質問の回答を得られるだけではなく、その回答に至るまでの一連の流れを独自のURLで保存しておけます。また、「View Detailed」や「View Concise」などの機能も備わっているため、ソースも表示されるのでリサーチに便利なツールとなっています。
複数の利用環境:Perplexity AIは、Webブラウザ、アプリ、Chrome拡張機能など、異なる使い方ができます。
ちなみにこの文章もAIが作成した文章を若干読みやすくリライトしております。
Perplexityは、2022年12月に公開され、2023年1月頃にアップデートがあり、「Perplexity AI」と呼ばれるようになりました。現在では、日本語で質問すると、インターネット上から情報を収集して、要約したり回答することができます。また、より精度の高い回答が得たい場合は、Copilot(コパイロット)という機能を設定することもできます。
これらの特徴により、Perplexity AIはユーザーが情報を効率的に取得し、その情報の信頼性を確認するためのツールとして活用できます。
主な機能
- 最新のデータに基づいた回答が可能
- 回答には出典元の情報が明記される
- チャット履歴を専用URLで保存できる
- 検索対象のWebサイトやドメインを指定できる「Focus」機能
検索範囲をWikipediaやYouTubeなどに絞ることができます。
- PDFやテキストファイルをアップロードして、AIが要約などを行う
- GPT-4を使った高品質な文章生成が可能な「Copilot」機能
- 日本語にも対応、マルチリンガル対応が可能
フォーカスモードの主な機能
検索範囲の絞り込み
- オール(All): インターネット全体を検索対象とする
- レイアウト(Layout): 現在閲覧中のウェブページのみを検索対象とする
- ライティング(Writing): 文章作成に特化した検索を行う
- その他、特定のサイトやドメインに絞り込むこともできる
検索結果の絞り込み
- 検索結果を絞り込むための追加質問を行うことで、より関連性の高い回答を得られる
- 検索結果の根拠データを確認できる
ファイルのアップロード
PDFやワードファイルなどのローカルファイルをアップロードし、それらの内容を検索対象に含めることができる
生成AIモデルの選択(有料プラン)
GPT-4 (OpenAI) 、Claude 3 (Anthropic) 、Mistral Large (Mistral AI) 、Experimental 70b(Perplexity独自モデル)など、複数の生成AIモデルから選択できる。
無料版では、GPT-3.5 Turboモデルのみ利用可能ですが、有料の Perplexity Pro プランに加入すると、上記の最新AIモデルを切り替えて利用できる。
GPT-4やClaude 3などの大規模言語モデルを活用できるため、高度な自然言語処理が可能です。特に、Copilot機能を使えば、ユーザーとの対話を通じて質問の意図をよりくみ取り、的確な回答を生成してくれます。
また、Perplexity自社製の大規模モデルExperimental 70bも選択できます。このモデルは言語理解と生成能力に優れ、複雑な問題に対する洞察を得るのに役立ちます。
Perplexity AIの料金プラン
Perplexity AIは、無料版と有料版の2つの料金プランを提供しています。無料版でも基本的な機能を使うことができます。有料版のPerplexity Proでは、月額と年額の2つの契約プランがあります。月払いは20ドル、年払いは200ドルです。
Perplexity AIとChatGPTの違い
PerplexityとChatGPTは、大規模なテキストとコードのデータセットに訓練された大規模な言語モデルであり、質問に答える、テキストを生成するなどの用途に使用できます。ただし、どちらも正確に回答できる内容については、PerplexityよりもChatGPTのほうが詳細に答える傾向が見られます。また、架空の内容について答えられるかどうかにも違いがあります。Perplexityは検索結果を分析できれば架空の内容についても答えられますが、ChatGPTはそれが難しくなっています。
Perplexity AIで画像生成も可能に
Perplexity AIは2023年12月から画像生成機能を提供しています。主な特徴は以下の通りです。
- Playground AIモデルの採用: 2024年3月からProユーザー向けにPlayground AIをデフォルトの画像生成モデルとして提供開始。Playground AIはMidjourney並みの高品質な画像生成が可能。DALL-E 3 Stabe Diffusion XLも選択可能です。
- 多様なスタイルの画像生成: 写真、絵画、イラスト、図表など、様々なスタイルの画像を生成可能。Proユーザーは無制限に利用でき、近日中にアプリでも提供予定。
以上のように、Perplexity AIは高性能な画像生成AIを搭載し、ユーザーの創造性を支援するツールとして進化を続けています。ただし、カスタムモデルの作成機能など、一部ChatGPTにはない制約もあるようです。
- プロンプトの重要性: 良質な画像を生成するには、具体的で詳細なプロンプトを入力することが重要。気分や雰囲気、シーンの詳細、芸術スタイルなどを指定するとよい。
- 反復的な改善: 最初のプロンプトで望む結果が得られない場合は、プロンプトを調整して反復的に画像を改善していくことが有効。
ハルシネーションが少ない
ハルシネーションとは、人工知能(AI)が事実とは異なる内容や文脈と無関係な内容、つまり誤った情報を生成することを指します。
AIがまるで幻覚を見ているかのように、もっともらしい虚偽の情報を出力するため、このように呼ばれています。具体的には、以下のような現象がハルシネーションに当てはまります。
- 学習データに存在しない事実を生成する (Extrinsic Hallucinations)
- 学習データとは異なる事実を生成する (Intrinsic Hallucinations)
- 文脈と無関係な内容を生成する
- 架空の情報を事実のように生成する
ハルシネーションが発生する原因
ハルシネーションが発生する主な原因は以下の通りです。
- 学習データの問題 (偏りや誤った情報が含まれている)
- AIモデルのアーキテクチャや学習プロセスの問題
- 情報の正確性よりも文脈の自然さを重視して生成する
- 最新の情報を学習できていないため、古い情報から推測して生成する
ハルシネーション対策
ハルシネーションを軽減するための対策として、以下のようなアプローチがあります。
- 学習データの質の向上
- AIモデルの改善 (アーキテクチャ、学習手法の改良)
- 出力結果に対するフィルタリング
- 独自の情報源(ナレッジベースなど)によるグラウンディング
- Webアクセスを含めた検索機能の追加
- ハルシネーション検出システムの開発
ハルシネーションは生成AIの信頼性に関わる重要な課題であり、様々な研究が進められています。Perplexityは、他の生成AIと比較して信頼性が高く、情報ソースも確認することで情報の質を担保することが可能です。
Perplexity AIの最新情報
このように、Perplexity.aiは従来の検索エンジンとAIアシスタントの長所を組み合わせた、次世代型の対話型AI検索エンジンと位置付けられます。ユーザーは自然な質問を投げかけるだけで、根拠のある回答を得ることができます。
Perplexity AIの公式情報や最新のニュース記事によると、主な最新アップデートは以下の通りです。
- 最近ではYelpのデータを統合し、レストラン検索時にYelpのレビューやマップなどの詳細情報を提供できるようになりました。
- 新しいチャットモデルのリリース:2024年2月、Perplexityは最新モデルであるsonar-small-chat、sonar-medium-chat、およびそれらの検索強化版であるsonar-small-online、sonar-medium-onlineをリリースしました。これらは、コスト効率、速度、パフォーマンスにおいて以前のモデルを上回っています。
- コンテキストウィンドウの拡張:mixtral-8x7b-instructを含むいくつかのモデルとすべてのPerplexityモデルのコンテキストウィンドウの長さが、8kトークンから16kトークンに倍増されました。
- モデルの廃止:2024年3月15日以降、pplx-70b-chat、pplx-70b-online、llama-2-70b-chat、codellama-34b-instructモデルは、Perplexity APIを通じて利用できなくなります。
- Proユーザー向けのClaude 3:2024年3月5日、PerplexityはProユーザー向けにClaude 2.1に代わるClaude 3を提供開始しました。Proユーザーは、高度なClaude 3 Opusモデルを使用して1日5回の検索が可能で、残りの検索はより高速なClaude 3 Sonnetで実行されます。
- ユーザーインターフェースの改善:モバイルアプリとウェブサイトでは、ソースのレンダリング速度の向上、入力トークン制限の引き上げ(2000トークン)、自動スクロールの改善、デフォルト検索用の公式Chrome拡張機能などのUI強化が行われました。
- CopilotのためのGPT-3.5 Turboのファインチューニング:2023年8月、PerplexityはCopilot機能にファインチューニングされたGPT-3.5 Turboモデルを使用することを発表し、GPT-4のパフォーマンスを維持しつつ、レイテンシーを4〜5倍短縮しました。
まとめ
Perplexity AIは急速に成長を遂げており、検索エンジン分野での主導権を狙う有力な存在となっています。今後の動向が注目されます。従来の検索エンジンとは異なり、ユーザーに直接回答を提示するため、ユーザーフレンドリーな体験を提供できます。黄仁勲やジェフ・ベゾスなど著名人からも高い評価を受けており、GoogleやChatGPTに代わる可能性が指摘されています。
以上が、リサーチやレポート作成に役立つGenerative AI「Perplexity」の概要です。さまざまな情報を効率的に取得し、その信頼性を確認するためのツールとして、Perplexity AIは大いに活用できます。大学生の論文や書籍の執筆等のリサーチなどにも活用できます。詳細な情報やご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。