大阪・関西万博:スタートアップの革新的技術が集結する場所
2025年に開催される大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、日本そして世界のスタートアップ企業にとって新技術や製品を披露する絶好の機会となります。
万博会場では、大阪・関西地域の強みを活かしたヘルスケアやカーボンニュートラルなど様々な分野の最先端技術が集結し、世界中から注目を集める場となることが期待されています。
大阪ヘルスケアパビリオン「リボーンチャレンジ」
イノベーション創出のハブとして
大阪ヘルスケアパビリオンの中心企画である「リボーンチャレンジ」は、大阪の中小企業やスタートアップが持つ高度な技術力と魅力を世界に向けて発信する場として位置づけられています。
約160㎡の展示スペースに、会期中合計441社(予定)の企業が入れ替わりで出展。週ごとに異なる26のテーマで展示が行われるため、訪れるたびに新たな発見と出会いがあることでしょう。
主な特徴
- 毎週入れ替わる26のテーマ
「Rethink まちからはじまる、脱炭素への取り組み」「大阪発!ワクワクする未来の暮らし」など、多彩なテーマで最新技術やサービスが展示されます。 - 体験型展示も充実
実際に体験できるデモンストレーションやワークショップを通じて、来場者が技術の可能性を肌で感じることができます。 - 継続的な支援プログラム
万博会期中だけでなく、準備期間や開催後も見据えた支援が行われ、中小企業やスタートアップが持続的に成長できる仕組みが整備されています。
出展企業例
- ヘルスケア分野(2025年6月24日~6月30日)
- 株式会社EVAセラピューティクス
- 株式会社With Midwife
- 株式会社ウェルナス
- カーボンニュートラル分野(2025年7月1日~7月7日)
- Alchemist Material株式会社
- 株式会社エイトノット
- Yellow Duck株式会社
HeCNOS AWARDとは
「HeCNOS AWARD」は、大阪産業局が主催するスタートアップ支援プログラムで、ヘルスケアおよびカーボンニュートラル分野に特化した取り組みです。受賞企業は大阪ヘルスケアパビリオンへの出展機会を得られるほか、効果的な展示方法や社会実装に向けたビジネスサポートを受けることができます。
2024年10月2日の発表
- 28社と2企業グループの出展が決定
- ヘルスケア分野の展示期間:2025年6月24日~6月30日
- カーボンニュートラル分野の展示期間:2025年7月1日~7月7日
このプログラムを通じて、大阪・関西から世界へと羽ばたくスタートアップを育成・支援し、未来社会の実現に向けた社会実装を加速させる狙いがあります。
Global Startup EXPO 2025(GSE2025)
近畿経済産業局が主催する「Global Startup EXPO 2025 (GSE2025)」は、社会課題解決に資する最新技術やサービスを世界に向けて発信し、日本のスタートアップの国際展開を後押しするイベントです。万博会期前から複数のプレイベントが開催され、本番に向けて期待が高まっています。
プレイベント
- Startup Horizon 2024 – Countdown to Global Startup EXPO 2025
開催日:2024年11月15日
GSE2025に向けた機運を醸成し、国内外のスタートアップエコシステムを繋げるカウントダウンイベント - DEEPTECH KANSAI
開催日:2024年11月15日
大阪・関西地域が強みを持つディープテック分野を国内外にアピール
その他のスタートアップ関連イベント
- MUFG Startup Summit in Osaka(2024年11月25日)
スタートアップのピッチやパネルディスカッションを通じて、オープンイノベーションを推進。大企業とスタートアップの協業を後押しします。 - Osaka Finance Forum(2024年11月25日)
ライフサイエンスやヘルスケア分野のスタートアップが英語でピッチを行い、海外投資家やビジネスパートナーとの一対一のミーティングを実施。 - Hack Osaka 2024(2024年11月26日)
大阪のスタートアップ支援プログラムの一環として開催される国際イベント。ピッチコンテストやパネルセッションを通じて、グローバルなネットワークを構築可能。
これらのイベントでは、投資家や大企業とのネットワーキングが活発に行われ、スタートアップの成長につながる新たなチャンスが創出されます。
バーチャル会場の設置でより広範囲な参加が可能に
大阪ヘルスケアパビリオンでは、実際の展示に加えバーチャル会場も用意され、多くの中小企業やスタートアップ企業が地理的制約なく参加しやすくなるよう配慮がなされています。オンラインでの展示やイベントを通じて、海外の投資家やパートナーとも気軽に接点を持つことができるのも大きなメリットです。
落合陽一氏が手がけるシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」
万博の注目パビリオンの一つである「null²(ヌルヌル)」は、メディアアーティスト・研究者として知られる落合陽一氏が手掛ける未来型空間です。鏡をモチーフにした外観デザインと、「ボクセル」と呼ばれる立方体構造体を用いた独特の空間表現が特徴で、「物理世界とデジタル世界をつなぐ接空間(インタラクティブなミラー空間)」を創出します。
主な展示内容
- デジタルヒューマン体験
来場者の3Dスキャンを元に高精度な3Dモデルを作成し、AIと連動した自然な会話を体験できます。 - Mirrored Body®技術
ブロックチェーンやAIを駆使した次世代型ID基盤により、個人情報を安全に管理しながら高度なデジタル体験を可能にします。 - インタラクティブな空間演出
鏡面効果を活用して風景や人物が歪んで映し出されるなど、来場者の身体とデジタル空間が融合した未知の体験を提供。
このパビリオンは、万博期間中だけでなく、万博後も継続的に価値を生み出す「デジタルネイチャー拠点」となることを目指しており、最新技術と芸術性を融合した革新的な試みとして大きな注目を集めています。
まとめ
2025年に開催される大阪・関西万博は、日本国内のみならず世界中のスタートアップや投資家、企業を惹きつける一大イベントです。「リボーンチャレンジ」や「HeCNOS AWARD」、「Global Startup EXPO 2025」などのプログラムを通じて、スタートアップ企業は自社の技術を国際的にアピールし、新たなビジネスチャンスを創出することが可能になります。
さらに、落合陽一氏がプロデュースする「null²(ヌルヌル)」など先端技術を駆使したパビリオンも登場し、大阪・関西から世界へと発信されるイノベーションの可能性を大きく広げます。
この万博を契機として、大阪は「イノベーションの中心地」として注目され、関西・日本全体の経済活性化につながることが期待されています。万博会場では、実際に未来の技術と触れ合うだけでなく、リアルとバーチャルを融合させた新たな体験も得られるでしょう。世界が注目する大阪・関西万博で、あなたはどのような未来を感じ取るでしょうか? その答えは、2025年の会場でぜひご自身の目で確かめてみてください。