Windows?Mac?スタートアップの起業やテレワークに最適なオススメのパソコンとは?
新会社法は、1円の資本金でも株式会社の設立可能(別途、法人印の作成、登録免許税、登記費用など30万円程度の負担は必要)になりました。旧制度では有限会社は最低300万円、株式会社は最低1,000万円必要とされていた資本金(最低資本金制度)が1円(とはいえ、せめて100万円くらいの資本金で設立したいところではあります。)となり、起業のハードルはかなり下がっています。登録 起動
最近では、スタートアップを始めるに当たってパソコン1台で起業したい人も増えています。
一方で、創業初期に重くのしかかるのがPCの購入費用です。既に所有されている方も多いですが、転職や離職、起業に伴ってPCを新調される方も多いのではないでしょうか?10万円〜30万円程度費用がかかるPC購入ですが、マシンスペックが低いとZoomやTeamsなどのリモート会議も円滑に進めることができません。
そこで、創業初期に、間違わないPC選定について自らの経験を基に書いてみたいと思います。
PCのOSは、Windows10? MacOS?ChromeOS?
まずパソコンを選ぶ1つの基準として、OSの違いがあります。WindowsとMacでは、PCの開発方針に違いがあります。Windowsの場合は「Microsoft」がOSを開発し、パソコン本体はMicrosoft以外のメーカーでの製造を認めています。DellやHP(ヒューレット・パッカード)、国内では、パナソニックや富士通など、さまざまなメーカーが製造しています。
一方で、Macの場合は「Apple」がOSからパソコン本体まで全て自社開発する垂直統合型のビジネスモデルを取っているのが特徴です。そのため、OSとハードの組み合わせがよく、一体感のあるPCに仕上がっています。
また、WindowsでもMacでもなく「Chrome OS」という独自OSで、Androidスマホでお馴染みのGoogleが開発したOSも存在しています。スタートアップでは、GmailやGoogleカレンダー、ChromeブラウザなどほとんどChrome OSが保持している機能で業務を行なっている会社も多いと思います。
圧倒的にシェアの高いOSは、Windowsシリーズです。Statcounterの統計データによると下記のようにWindowsが圧倒的シェアを誇っています。
では、Windowsの詳細を見ていきます。Windowsでは最新バージョンのWindows10がほとんどです。一部の業務PCでは、Windows7を使い続けている企業もあるようですが、かなりWindows10へのリプレイスが進んでいるのが現状です。
それでは、シェアが高いWindowsが良いでしょうか?
最近、端末数が激増しているモバイル端末のOSもチェックしてみます。こちらはAndroid OSが圧倒的シェアを誇っているようです。
スタートアップをはじめるにあたってはアプリケーションの開発を行うケースも多いと思います。そうした開発環境も考慮したPCの選定を行う必要がありそうです。別の視点からもPC選定を検討してみましょう。
PCは、ノートPC?デスクトップPC?
最近じは、ノートPCでもかなりハイスペックなPCが発売されています。また、働き方も多様化しており、テレワークはもちろんのこと、オフィスへの出勤や商談など全ての環境に対応できるのは、ノートPC(Laptop)をメインとするのがオススメです。
ノートPCを選定する上では、画面サイズ、本体の重量、マシンスペック(CPU,GPU)そして価格を考慮する必要があります。
プログラミングに最適なノートパソコンですが、ソースコードをコーディングしていくためには、性能が高い方が長く使えるため、後々費用対効果(LTV)が高いので最初に妥協せずに、良いPCを買った方が良いと思います。
プログラミング言語によっても選ぶノートパソコンのスペックは変わってきますが、少なくともメモリは8GB以上は必要です。特に、開発環境が重い場合にはコーディングでもたつきが出てしまいます。
開発環境は、Appleから無償提供されている開発ツールであるXcode、Javaプログラミングでよく使われているEclipse、GoogleがAndroidのアプリケーション開発の統合開発環境として提供しているAndroid Studioなどがあります。
開発をする際には、パソコンがもたつかない程度のスペックが必要になってきます。動きの遅いノートパソコンでは、時間を浪費してしまうためです。プログラミングのスキルの次に、こうした開発環境も重要になってきますので、注意してPCを選定しましょう。
- メモリ:8GB以上(16GB以上を推奨)
- ストレージ:256GB以上
- CPU:Core i5以上
一方で、開発が不要な方は同等スペックであれば、より軽量で画面サイズが大きい(ベゼルが小さい)モデルを選ぶのが良いでしょう。
結局どのPCがいいの?
Macは擬似的にWindowsのOS環境を再現することも可能なので、迷う場合はMacを選ぶことをオススメします。Microsoftは、クラウド版Windows「Windows 365」というサービスを開始しています。
Mac、iPad、Android、Linuxなど(iPhoneとChrome OSは明示されていない)のWebブラウザで「Windows 10」と「Windows 11」の機能を使える企業向けの新サブスクリプションサービスをリリースしています。これによりOS選定では、Macを選定すれば両方の環境が使えるという意味でMacを選ぶのが良いでしょう。
また、Microsoft365を使えば、Macの環境でWindowsが備えている業務アプリを利用することも可能です。
では、どの機種が良いでしょうか?
オススメの機種は?
開発を行うのであれば、Macbook ProのM1チップ以上の機種が良いでしょう。可能ならメモリは16GBに増設することをオススメします。
NotebookcheckによるとPassMarkベンチマークで、M1、M1 Pro、M1 MaxのシングルスレッドスコアがIntel Core i9-11900KFやAMD Ryzen 9 5950Xを上回ったと報告しています。
開発環境が不要であれば、Macbook Air13inchで十分かもしれません。Macbook Air(M1,2020)は、放熱ファンがついてないため、Macbook Proより発熱しますが、その分軽量で音も静かです。ビジネスユースやZoomやTeams等のWEB会議でも十分耐えられるでしょう。
PC購入に使える補助金は?
昨今、企業の生産性向上や業務効率向上を目的に、政府を中心に働き方改革やテレワーク関連の取り組みを活発化する施策が数多く打たれています。
一方で、テレワーク等を推進するにあたり、PC本体や業務に必要なアプリケーションの選定、初期設定、故障対応、廃棄といったPCの運用管理を担当する人材の確保が困難であること、またセキュリティー対策に高額な初期投資が必要であることなどの理由から、テレワーク実現に向けたITの利活用が進んでいないのが現状です。
そうした中で、従来利用できなかったPC購入についても補助金の資金使途として認められるようになってきました。ここでいくつかの例をご紹介します。
テレワーク促進助成金※締切2022/2/28
(東京都の企業限定かつ常時雇用する従業員数2名以上)
テレワークの定着・促進に向け、在宅勤務・モバイル勤務 等を可能にする情報通信機器(モバイル端末等)や業務 関連ソフト等の導入によるテレワーク環境の整備に要した費用が助成されます。
東京都創業助成金
助成対象者 | 都内での創業を具体的に計画している個人又は創業後5年未満の中小企業者等のうち、一定の要件を満たす方 |
助成対象経費 | 賃借料、広告費、器具備品購入費(PC含む) 産業財産権出願・導入費、専門家指導費、従業員人件費 |
助成限度額 | 300万円(下限100万円) |
助成率 | 3分の2以内 |
サービス等生産性向上IT導入支援事業(IT導入補助金)
ITツール※補助額 :~50万円(補助率:3/4)、50~350万円(補助率:2/3)
※会計ソフト、受発注システム、決済ソフト等
PC、タブレット等補助上限:10万円(補助率:1/2)、 レジ補助上限額:20万円(補助率:1/2)
インボイス制度への対応も見据え、クラウド利用料を2年分まとめて補助するなど、企業間取引のデジタル化を強力に推進。
まとめ
創業にあたっては、登記費用やPC購入、HP制作などを含めると50万円〜100万円程度の資金必要になります。借入やエンジェル投資家からの資金調達、補助金などをうまく活用しながら起業に備えましょう。