
Figmaとは何か(超要約)
Figmaはブラウザベースの共同作業型UI/UXデザインプラットフォーム。デザイン・プロトタイピング・デベロッパーハンドオフ(Dev Mode)をリアルタイム共同編集で一貫して進められます。インストール不要で誰でも試せる点も普及を後押ししています。Figma+1Figma Help Center
なぜIPOに踏み切ったのか(背景と狙い)
買収破談と独立路線の再確認:2022年に発表されたAdobeによる約200億ドルの買収は、欧州・英国規制当局の承認見通しが立たず、2023年12月に双方合意で解消。その後、Figmaは独立して成長を加速する方針を明確化しました。Adobe NewsroomReuters
成長資金の確保と信認の獲得:外部資本を広く取り込み、製品開発・人材採用・グローバル展開を前進させるため、**公開市場での大型調達(IPO)**を選択。ブランド・信用力の強化という副次的効果も狙えます。Reuters
IPOの規模と初値動向(数字で理解)
上場市場・ティッカー:NYSE(ニューヨーク証券取引所)/FIG。現地時間2025年7月31日に売買開始(日本時間では8月1日)。公開価格は1株33ドル。Figma
調達額:約12.2億ドルを調達。近年のテックIPOとしても大型です。Reuters
初日の値動き:初日終値は**115.5ドル(公開価格比+250%)**で、時価総額は約680億ドルに接近。翌営業日以降は値動きが続き、投資家の関心の高さとボラティリティの大きさが確認されました。Reuters+1
補足:一部メディアでは「デビュー直後に+158%」など瞬間・終値で異なる騰落率が報じられています。本稿では**初日終値ベース(115.5ドル)**のデータを採用しています。Reuters+1
Config 2025で見えた「Figmaの次の戦略」
Figmaは年次イベント**Config 2025(2025年5月)**で、デザイン→開発→公開/運用を一気通貫で支える製品群を発表。コアは次の5つです。
Figma Make:プロンプト→コードで、高精度な動くプロトタイプを自動生成。Figma
Figma Sites:Figma上からそのままWeb公開。CMSも順次提供予定。Figma
Grid:レイアウトの2次元設計を強化。レスポンシブ設計の再現性を大幅に改善。Figma
Figma Draw:ベクター編集の表現力を底上げ。Figma
Figma Buzz:ブランド一貫のマーケ素材を効率作成。Figma
これらは、Figmaが**「デザインツール」から「プロダクト制作クラウド」へと領域拡張していることを示します。外部メディアもSites/Make/Buzz/Drawによるエンドツーエンド化**を大きく報じました。The Verge
企業導入のメリット(意思決定者向け要点)
リードタイム短縮:MakeとSitesで検証→公開までの距離を短縮、反復速度が上がる。Figma
部門横断の整流化:Dev Mode/Design/Draw/Buzzが同一コンテキストで動き、ハンドオフ摩擦を削減。Figma Help CenterFigma
ブランド運用の標準化:Buzzでガバナンスされたテンプレート運用が可能に。Figma
よくある質問(FAQ)
Q1. Figmaは無料で使えますか?
A. フリープランがあり、ブラウザからすぐ始められます。より高度な共同編集・Dev Mode活用は有料プランで拡張できます。Figma+1
Q2. 上場市場とティッカーは?
A. NYSE:FIG。公開価格は33ドルで取引開始は**2025年7月31日(米国)**でした。Figmainvestor.figma.com
Q3. 調達額と初日の評価は?
A. 調達は約12.2億ドル。初日終値は115.5ドルで、約680億ドルに迫る評価となりました。Reuters+1
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