
現在休学中の学生ライターが解説!休学ってなんで必要なの?
皆様は「休学」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?
近年、大学在学中に休学期間を設け、自分の将来を見つめなおす学生が増えています。
この記事では、「就職活動に有利になる経験を積みたい」「休学してみたいけど不安」という学生の皆様に向けて、「休学のメリットや就職活動への活用方法」に関してご紹介していきます。実際に休学をした大学生からの目線で分かりやすく解説しますので、是非ご覧ください!
大学生が休学する理由とは?
「休学」ってそもそもどういうこと?
大学における休学とは、大学に籍を置いたまま休むことができる制度のことです。休学をするためには、所属する大学に申請を行い承認を得なければいけません。期間は、半年や1年と学生によって異なり、中には2年休学する人もいます。
休学中の学費は大学によって様々ですが、国公立大学の多くは休学中の学費は基本的に無料で、私立大学の場合は授業料の一部のみを支払うケースや在学費のみ支払うケースなどがあります。
卒業時期はずれますが、社会人になってからは難しいことにも「大学生の立場」で挑戦できることが大きなメリットです。
社会人になって仕事が忙しくなると、自分について深く考える時間がなかなかとれなくなることもあります。また、大学を休学することは、大学以外の人と知り合うきっかけづくりにもなります。さらに、大学では得られないようなスキルや経験を身につける自由な時間を得ることが可能です。
休学してどんなことに挑戦できるの?
では、休学をしている大学生は主にどんなことに挑戦しているのでしょうか?一部をご紹介します。
①長期インターンシップに打ち込んで社会経験を積む
②留学に行く
③学生起業をする
④時間に余裕を持って就職活動や資格の取得に励む
①長期インターンシップに打ち込んで社会経験を積む
通常の授業期間中では難しい、週3〜5日のコミットが必要な長期インターンシップに参加することができます。実務経験を積むことで、就職後のイメージが具体的になります。
②留学に行く
短期留学ではなく、半年〜1年の長期留学で語学力を磨いたり、現地の文化に深く触れたりすることができます。グローバルな視点を身につけることで、将来の可能性が広がります。
③学生起業をする
自分のアイデアをビジネスとして形にする挑戦ができます。成功しなくても、その経験自体が大きな財産になります。
④時間に余裕を持って就職活動や資格の取得に励む
授業との両立に悩むことなく、資格取得のための勉強に集中したり、じっくりと就職活動に向き合ったりすることができます。
⑤ボランティア活動や社会貢献活動に参加する
国内外でのボランティア活動に参加し、社会問題への理解を深めたり、人間的な成長を遂げたりすることができます。
以上のように、休学制度の活用も多様化してきています。また、企業の採用活動においても、学生時代に「何を深く学び、体得してきたのか」が問われていくため、就職活動で有利になる経験を得ることもできます。
休学をするメリット・デメリット
ここで、休学のメリットとデメリットをご紹介します。
休学のメリット
①就職活動前に社会経験を積むことで視野が広がる
休学を通して、長期インターンシップやビジネスコンテスト、起業など実際にビジネス経験を積むことができます。例えば、筆者は休学中に2社の長期インターンシップに参加し、ライティング経験だけでなくマーケティングや企画の実務を経験することができました。
単にスキルを得られるだけではなく、今まで触れたことのなかった世界に足を踏み入れることで、就職活動を行う上で将来の選択肢が広がったと感じています。
また、結果的に就職活動における「学生時代に力を入れたこと」に活かすことができ、有利に進めることができます。
②時間に余裕を持って一つのことに打ち込める
大学に通いながらでも、確かに長期インターンシップに参加したり短期留学に行くことができるでしょう。しかし、長期で半年以上留学をしたりインターンシップに専念したい場合、休学をすると時間を全てその活動に注ぐことができるため、学業との両立を心配する必要はありません。集中して取り組むことで、より深い学びや成長が期待できます。
③大学では学べないスキルが得られる
皆さんは、大学に入る前に選んだ専攻がそのままキャリアに結びついていますか?実は、日本の新卒の多くは大学の専攻とは違った職についています。
弊社のインターン生にも、専攻が会計学ではないにも関わらず会計関連の資格を取り、インターンシップで実践経験を積んだ学生がいました。その後は、経験を活かして監査法人に就職しています。
在学中に休学し、専攻とは違ったスキルを身につけることで、将来の幅が広がります。
➃自分の将来を深く考えることができる
上記のように様々な社会経験や知識を身につけることで、より視野や選択肢を広げることができます。また、その選択肢を元に、休学でできた時間をたっぷりと使って自分の将来について考えることができるのです。
休学をすることは遠回りのように聞こえますが、逆に将来への最短ルートを歩むことができたり、自身に最適な就職先を決めることにも繋がります。
⑤自己理解が深まり、自信がつく
新しい環境で様々な挑戦をすることで、自分の強みや弱み、価値観を再確認することができます。また、困難を乗り越える経験は自信につながり、その後の人生においても大きな支えとなります。
休学のデメリット
しかし、大学を休学することのデメリットもあります。慎重に判断しなければ後悔するかもしれないので、休学を決断する前に、これらのデメリットも考慮してください。
休学のデメリット
しかし、大学を休学することのデメリットもあります。慎重に判断しなければ後悔するかもしれないので、休学を決断する前に、これらのデメリットも考慮してください。
①社会人になるのが遅れる
休学をする期間分、大学の勉強ができなくなり、その間は単位が取得できないため社会に出る時期が遅れます。また、休学費用がかからなくても、生活費や家賃などある程度の費用はかかります。その期間どれくらいのお金がかかるのかを事前にきちんと把握しておくこと、そして実のある休学にするためにどんな経験を積むかを計画しておくことが必要です。
また休学中と復学後の日々にギャップを感じてしまったり、必ずしも有意義な時間を過ごせなかったりすることもあります。加えて休学をきっかけに大学への通う意義を失い、中退してしまう可能性もあります
②友人が先に卒業してしまう
卒業が遅れる分、復学後の授業では下の学年の学生と授業を受けることになります。仲の良かった同級生が先に卒業してしまうことで、残りの学生生活で孤独を感じやすくなることがあります。
③就職活動開始の年齢が遅れる
主に休学して留学に行く学生に多いケースですが、就職活動の開始がぎりぎりになってしまうことがあります。特に、近年は就職活動が早期化しているため、留学前にきちんと計画を練り帰国してすぐに選考に参加できるようにしておくことが重要です。
また就職に関しては、休学の理由や期間が重要です。留学やインターンの参加などは大学を休学して行うこともあるため、休学自体が就職にマイナスになるとは限りませんが、ネガティブな動機での休学は就職に影響を与える可能性がありますので注意が必要です。
④経済的な負担が生じる可能性がある
休学中も生活費はかかりますし、留学やインターンシップによっては追加の費用が必要になることもあります。奨学金の扱いも大学や奨学金の種類によって異なるため、事前に確認が必要です。休学中の経済的な計画をしっかり立てておくことが重要です。
休学って就活にどう影響するの?
休学が有利になるか不利になるかは「伝え方」で決まる
「休学したら就職活動において不利になるのでは?」と心配される学生の皆様も多いでしょう。結論、不利になるかどうかは「充実度」と「伝え方」次第です。
休学しても、ダラダラしている間に休学期間が終わってしまう人もいます。
一方で、実のある社会経験や留学経験を積むことで、希望する企業・業界に内定する人もいます。
「休学をしてまで何をするのか」「得たスキルをどう役立てるのか」といった理由や意図を明確にしておき、はっきりと企業に伝えることが必要です。
また、インターンシップをしていた会社にそのまま就職したり、学生起業をした後その会社を大きくしていく選択を取る人も増えています。このように、本当に「就職活動をするか」自体を考え直すきっかけにもなるでしょう。
休学経験を就活で活かすポイント
休学経験を就活で活かすためには、以下のポイントを意識しましょう
目的意識を明確に伝える
なぜ休学したのか、その目的と成果を具体的に説明できるようにしておきましょう。成長ストーリーを構築する
休学前と後で自分がどう変わったのか、どのような気づきや学びがあったのかをストーリー化しましょう。獲得したスキルや経験を企業のニーズに結びつける
休学中に身につけたスキルや経験が、志望企業でどのように活かせるのかを具体的に伝えましょう。主体性と行動力をアピールする
休学という選択自体が、一般的なレールから外れる決断です。その主体性や行動力は企業にとって魅力的な要素になります。
休学を成功させるための準備と計画
休学を検討している方のために、成功させるための準備と計画のポイントをご紹介します:
目的を明確にする
なぜ休学したいのか、何を達成したいのかを明確にしましょう。大学の休学制度を調べる
申請時期、必要書類、学費の扱い、単位の取り扱いなどを事前に確認しましょう。資金計画を立てる
休学中の生活費、活動費をどう捻出するか計画を立てましょう。アルバイトやオンラインワークの可能性も検討しておくと良いでしょう。スケジュールを組む
休学期間中のスケジュールを大まかに組み、目標達成のためのマイルストーンを設定しましょう。復学後の計画も考える
休学後の単位取得計画や就活スケジュールも考慮しておきましょう。
大学を休学して将来の選択肢を広げよう
これからの採用では、「新卒一括採用」という概念が変化していき、採用の入り口が複雑で多様化していきます。
現在、日本人の休学率はまだまだ低いと言われています。しかし、海外では、大学入学前後や在学中にギャップイヤーを取り、キャリアのための経験を得ることはよりスタンダードになっています。日本でも徐々にその価値が認められつつあり、休学経験を積極的に評価する企業も増えてきています。
実際に休学していたインターン生からアドバイス
休学は新卒就職という強力な切符を残しつつ、挑戦できる最後の機会になります。現状の日本では、「新卒で入らなければキャリアに傷がつく」「一度独立すると再就職できるか不安だ」などの意見を多く聞きます。実際に、そのようなデメリットを感じ、やりたいことや挑戦したいことができなくなることも少なくありません。
休学して、やりたいことに挑戦してみる。その結果上手くいかなくても、他の人と同じようにキャリアに傷がつかずに新卒で就職することが可能です。人生最後の低リスクで挑戦できる時期だと思って、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
休学体験者の声
「休学して半年間アメリカに留学したことで、語学力だけでなく、異文化の中で生きる力や自分で道を切り開く勇気が身につきました。帰国後の就活では、この経験が他の学生との差別化になり、志望していた外資系企業から内定をいただくことができました。」(文学部4年生)
「長期インターンで実務経験を積んだことで、自分が本当にやりたい仕事が見つかりました。大学の専攻とは全く違う業界でしたが、休学中の経験を評価してもらえ、希望の企業に就職することができました。休学は遠回りではなく、自分にとっての最短ルートでした。」(経済学部4年生)
終わりに
最後までご覧いただきありがとうございました。今回は、休学のメリットや就職活動での活かし方などをご紹介いたしました。
休学は決して特別なことではなく、自分の将来を真剣に考え、より充実した大学生活を送るための選択肢の一つです。不安や迷いがあるのは当然ですが、しっかりと計画を立て、目的意識を持って取り組めば、かけがえのない経験になるでしょう。
皆さんが自分に合った選択をし、充実した大学生活を送れることを願っています。何か質問があれば、コメント欄でお気軽にお尋ねください。
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