新規事業開発を成功に導く考え方~実践編~
前回の『新規事業開発の基本』の続編になります。
新規事業開発においては、
企画やアイデアを練って事業計画を立てる「プランニングフェーズ」と、実際に事業を立ち上げる「実行フェーズ」にプロセスが分かれる。
ことを記載しましたが、今回は実行フェーズについてお伝えします。
新規事業が企業の確固たる事業として自走させるまでには多くの時間とコストを要します
新規事業開発の実行フェーズにおいては、
選ばれたアイデアを具現化し、事業を立ち上げ、ビジネスモデルの修正、事業性の評価・判断などさまざまな工程を踏んでいくことになります。
実行までの「プランニングフェーズ」も重要ですが、
実行フェーズに移ったとしても新しいサービスや製品が、
初期段階の計画・実行で成功する可能性は極めて低く、
かなりの試行錯誤を行い、頻繁な方向転換や事業内容の修正、
組織体制の変更などを繰り返していくことがほとんどです。
実行における課題
新規事業開発失敗の事例を紹介しますと
・想定ニーズを見誤る、あるいは見誤っていることに気付けない
=「想定していた課題はさほど大きくなく、本当の課題は別のところにあった」というケースがあります。そうなった場合、事前のヒアリング項目からズレている可能性も・・・
またそういった時に改善点を仮に見つけても「そもそもの原因分析が違っている」というケースも考えられます。
・市場規模が想定より小さいなど、計画に不備がある
「課題を抱えているターゲット層が想定よりも少なかった」、
「顧客セグメント方法が違っていた」などのケースで、
原因はそもそもの準備不足とターゲット層の絞り込みの甘さと考えられます。
・価格設定のミス(提供価値の不備)
単純な価格設定のミスであれば修正も可能ですが、
現在は無料のサービスを入り口に、マネタイズのタイミングが後ろになるケースも多くなってきています。
しかし、きちんと後ろのタイミングでマネタイズできない場合、
原因はターゲット層のニーズを満たしきれていない、
あるいはその価格を払って解決したい課題ではないという可能性が高いです。
・仕組みが不十分(人的リソース不足など)
サービスは構築したものの回す人がいない、下手をすると管理する人がいないというケースもあり、実行フェーズにおいて軌道修正の際に、
配置や仕組みの構築が甘かったことが原因となるケースが多いです。
社内的問題も
また、綿密なサービス内容を組み立てたとしても、
社内的問題が勃発するケースもあります。
・上長や決裁者の意思決定がなされない
・実行後の適切な人材配置や協力体制が構築できていない
など。
多くの人と時間、予算を掛けて実行する新規事業開発です。
組織が大きいほど意思決定に時間を要するものなので、
社内的な根回しも非常に重要な項目になります。
実行フェーズの心得
新規事業開発で成功を収めることは、ハードルが高いものとして考えられがちですが、
上記の課題の要素を一つ一つ潰していき、
綿密なプランニングと実行フェーズでの検証を経て、
市場環境の変化や時代の変化、また想定外の対応などに、柔軟に対応・改善していく心の準備が重要になります。
新規開発事業の実行には、戦略的な事業計画の作成、社内の組織づくり、収益性問題の解決、スピーディな効果検証など様々な知見やノウハウが必要となり、すべてを社内のリソースだけで解決するには大企業でなければ不可能といってよいです。
相当の予算や人的リソースが必要となる分、
上手く外注を活用することも効率よく成功を収めるための選択のひとつです。
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