インターンに参加すると内定率は高い?
新型コロナの感染拡大による緊急事態宣言などもあり、2020年より内定率が大きく低下していたが、2023年9月1日の大学生の就職内定率は91.5%で、前月比4.9ポイント増と内定率は改善傾向にあります。
株式会社マイナビが行った2022年卒の学生を対象とした調査によると、インターン参加率は79.8%で、その中には「内定につながっているインターンを受けたい」と思っている学生も多いとされています。
就職活動を控えている学生にとって、インターンに参加するかしないか迷っている方も多いかと思います。この記事ではインターンに参加するべきか否かについて解説していきます。
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インターンの参加率は増加している
近年、就職活動の早期化によってインターンシップを導入する企業が増えてきています。インターンシップとは、学生が興味のある企業などで実際に働いたり、訪問したりする職業体験のことです。
1日単位のインターンから短期インターン、数ヶ月あるいは数年の長期インターン、給料が発生するものからしないものまで様々な種類のインターンがあります。実質的なインターンの対象となるのは就職活動が本格化する3年生が主です。
インターンシップを導入する企業が増えていることに比例して、学生のインターンの参加率も年々上昇しています。株式会社マイナビが行った2022年卒の学生を対象とした調査によると、インターン参加率は79.8%と8割近い学生がインターンに参加しています。
参加する学生の中には「内定につながっているインターンを受けたい」と思っている学生も多いはずです。それでは、実際にインターンに参加すると内定の確率は高まるのでしょうか?
企業はインターンで優秀な人材を囲い込む
企業がインターンを実施する理由として優秀な学生を囲い込むことを目的としている企業も多くあります。現在企業が採用活動を開始できるのは3月1日ですが、インターンシップは3月1日以前でも実施することができるからです。弊社でもインターンシップを積極的に活用しています。
具体的には以下の3つが考えられます。
・インターンで本選考さながらの面接を行っている。
インターンで優秀な学生を囲い込むことを目的としており、人気企業で多く行われている傾向があります。
・インターンに参加した学生に早期選考を案内。
早期選考とは、3月1日の就活解禁日よりも早い段階で選考を受けることができる選考です。
インターンに参加した優秀だと評価した学生に対して早期選考を案内し、学生を囲い込んでいます。
・本選考のフローが短縮。
インターンに参加した学生に対して、ESの免除や面接の免除など選考フローを短縮し優秀な学生を囲い込みます。
企業が良い印象を持っている学生の多くは、他の企業も良い印象を持っています。他の企業に取られる前に内定を出すために、ESの免除や面接の免除をすることで早く選考を進め内定を出し、確保しています。
政府は「インターンシップと採用選考を直結させない」ように求めていますが、実際のところはグレーゾーンと言えるでしょう。
インターンと採用・選考の関係性
21年卒を対象にインターンを行った企業に、『内定者のインターンシップ参加状況』を聞いた調査では、内定者の中に自社のインターンに参加した学生が「いた」企業は82.5%で、約8割の企業がインターン参加者から内定を出しています。
また、全体の四割近くの企業がそもそもインターンは採用を目的として実施しており、インターンの参加が内定に直結しているとは言えなくても、インターンの参加が内定に近づくと言っても過言ではないでしょう。
さらに、2021卒の学生に対して行った『インターンシップ三参加企業の入社予定状況』の調査では、四割近くの学生が「インターン参加企業に入社する予定」と答えています。こちらの結果からも、インターンに参加することで行きたい企業に内定をもらえる確率は高まると言えるでしょう。
しかし、ただインターンシップに参加するだけでなく、その中でプラスの評価を得ることが重要であり、良い結果が保証されているわけではないため、事前の準備や参加中の行動を意識することが大切です。
特に、人気企業のインターンは非常に倍率が高く、書類選考・複数回の面接・グループディスカッションなどを通過しないとインターンに参加できない場合があります。
インターンシップに関する基本的考え方について
令和5年度から、大学生等のインターンシップの取扱いが変わることが明らかにされています。これは、令和4年6月に文部科学省、厚生労働省、経済産業省の合意による「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(3省合意)が改正されたました。改正により、大学生等のキャリア形成支援に関する取り組みが類型化され、一定の基準を満たしたインターンシップで企業が得た学生情報を、広報活動や採用選考活動に使用できるようになりました。
具体的には、インターンシップ等の学生のキャリア形成支援に関する取り組みが4つのタイプに類型化されました。それぞれのタイプは以下の通りです。
これらのタイプは学生のキャリア形成支援に関する取り組みであり、採用活動ではありません。学生は採用選考活動開始時期以降、改めて採用選考のためのエントリーが必要になりますが、企業側にとってはインターンシップをより採用に繋げやすくなってきています。
しかし、全てのインターンシップが内定に直結するわけではなく、企業やインターンシップの種類によっては、内定につながりにくい場合もあります。例えば、職業体験型のインターンシップは、企業や業界、実際の業務内容を知ることが目的であり、必ずしも内定につながるわけではありません。
まとめ
八割以上の企業の内定者の中にインターン参加者がいることや、約四割の学生がインターン参加企業に入社予定と、就職活動においてインターンに参加することで内定の確率は高くなると言えるでしょう。
しかし、いくら内定直結と言われるインターンに参加できても、内定を獲得できると言い切れるわけではありません。
インターンの中でプラスの評価を得ることができなければ、本選考で落ちる場合があるからです。良い結果が保証されているわけではないため、事前の準備や参加中の行動を意識することが大切であると言えます。
行きたい企業の内定を引き寄せるためにも、本選考のようにしっかりと準備してインターンに参加してみたはいかがでしょうか!
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