ドローン初心者向け専門用語まとめ
ドローンをビジネスで利用する際に、専門用語が出てきて話の文脈を理解できなかったことはありませんか?今回は初心者の方向けに、ドローン扱う際に必要な基本用語について説明します。
ドローンに関連するビジネスや実証実験を行うに当たって担当者が知っておくべき専門用語を整理しています。英語の頭文字を取ったものも多いため、一度おさらいしておくと良いかと思います。もしわからない専門用語があればチェックしてみてください。
ADS-B
Automatic Dependent Surveillance-Broadcast の略。有人航空機の位置情報を取得する装置のこと。
Ah
アンペア時(アンペアじ、英: ampere-hour, 記号: Ah, A·h)は、電荷の単位である。安定した1アンペア(A)の電流を1時間流すことで移動する電荷の量と定義され、3600クーロン(アンペア秒)に相当する。
AIS
Automatic Identification System の略。呼出符号、船名、位置、針路、速力、目的地などの船舶情報をVHF帯電波で自動的に送受信し、船舶局相互間、船舶局と陸上局間で情報の交換を行うシステムのこと。
API
Application Programming Interface の略。ソフトウェアコンポーネントが互いにやり取りするために使用するインターフェースの仕様のこと。
CLAS
Centi-meter Level Augmentation Service の略。センチメータ級測位補強サービスのこと。GPS の 10 メータ級の測位誤差を補正する測位補強信号を準天頂衛星から無償配信する。
CLAS NK
一般財団法人日本海事協会 Nippon Kaiji Kyokai (ClassNK)は、1899年に設立された船舶分類社であり、世界の大型商業船約20%を登録している。ClassNKは、調査や設計など多様な技術サービスを含む安全でクリーンな海を目指すための取り組みに積極的に参加している。無人航空機操縦者技能証明のための指定試験機関として指定されています。 https://ua-remote-pilot-exam.com
DAA
Detect And Avoid の略。
DIPS
Drone/UAS Information Platform System の略。国土交通省が管理するドローン情報基盤システムのこと。
FI
Flight Information の略。飛行情報のこと。
運航管理統合機能(FIMS)
Flight Information Management System の略。運航管理統合機能のこと。
FPV
First person Viewの略、ドローンに積載されたカメラでまるでドローンに乗っているかのような気分で撮影や操縦を行えること。
GCS
Grand Control Station の略。地上局のこと。
GNSS
Global Navigation Satellite System の略。全球測位衛星システムのこと。GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムの総称である。
GPS
Global Positioning System の略。アメリカ合衆国によって運用される衛星測位システムを指す。
ICAO
International Civil Aviation Organization の略。国際民間航空機関のこと。国際航空運送の安全・保安等に関する国際標準・勧告方式やガイドラインの作成等を行う。
I/F
Interface の略。
JARUS
Joint Authorities for Rulemaking of Unmanned Systems の略。有志国の航空当局により無人機システムに関する規制の国際標準化について議論するために発足された。
LIDAR
Light Detection And Ranging の略。光を用いたリモートセンシング技術の一つであり、光を使用してさまざまな周囲環境を 2 次元的または 3 次元的にセンシングするテクノロジーおよび機器の総称である。
MEMS
Micro Electro Mechanical Systems の略。微小な電気機械システムのことであり、半導体のシリコン基板・ガラス基板・有機材料などに、機械要素部品のセンサ・アクチュエータ・電子回路などをひとまとめにしたミクロンレベル構造を持つデバイスを指す。
PPP
Precise Point Positioning の略。高精度単独測位のこと。近接の基準局のデータを利用せずに、搬送波位相で数 cm の精度を達成する方式である。
Proof of concept
実証実験のこと
QZSS
Quali-Zenith Satellite System の略。準天頂衛星システムのこと。
RF
Radio Frequency の略。電磁波や電気信号のうち、無線信号に利用できる周波数のこと。
RTH
Return To Homeの略。
SAA
Sense And Avoid の略。
改正航空法
改正航空法は2022年12月5日に施行され、無人航空機(ドローン・ラジコン機など)の飛行ルールが定められました。改正航空法では、無人航空機について明確な定義が定められ、有人地帯でのドローン飛行を許可するための第二種機体認証と二等操縦者技能証明が必要となります。緊急用務空域の指定の有無についても、事前に必ず事前確認を行う必要があります。ドローンをはじめとした無人航空機の「有人地帯の目視外飛行」(レベル4)が認められ、「無人地帯での目視外飛行」(レベル3)についても、「無人地帯での目視外飛行」(レベル3)についても、第二種機体認証と二等操縦者技能証明を有していれば、個別の許可承認なく飛行できるようになりました。
情報提供機能(SDSP)
Supplemental Data Service Provider の略、気象情報や地図情報、通信用の電波情報等を提供する情報提供機能のこと。
無人航空機システム(UAS)
Unmanned Aircraft System の略。無人航空およびその制御システムの総称。
運用するオペレータ(UASO)
UAS Operator の略。UASO が管理する無人航空機を安全に飛行させる責任を 持つ。
運航管理機能(UASSP)
UAS Service Provider の略。の UASO を安全に飛行させるため、運航管理 サブシステムにおいて、UASO に対する運航管理サービスを提供する。
無人航空機管制(UTM)
Unmanned Traffic Management の略。無人航空機管制のこと。
キャリブレーション
(コンパス)キャリブレーションとは、ドローンが正確な方位を取得し安全に飛行するために行う準備作業のこと。ドローン周辺に磁気を乱すものがある場合や磁気干渉エラーが出ている場合に行う。コンパスキャリブレーションは、建設現場や鉄鋼建築物など磁気干渉を受ける可能性がある場所は避けて行う必要がある。
コンフリクト
複数の同種の何かが同じ資源を同時に利用しようとし、競合状態になってしまうこと。
シンバル
ドローンのジンバルは、機体の傾きを検知する「ジャイロセンサー」を使用して、カメラが常に一定の向きを保つようにサポートするシステムである。ドローンでは、DJI製品の登場以降、ジンバルが普及している。ジンバルとは2つの垂直軸に対して自由に回転する装置が搭載されたものであり、動画カメラに必須のアイテムである。
ジャイロセンサー
物体の角度や回転などの動作を検知するセンサー。加速度センサー同様にXYZの3軸がある。
準天頂衛星
特定の一地域の上空に長時間とどまる軌道(準天頂軌道)をとる人工衛星のこと。高い測位精度が特徴。
第三者上空飛行
無人航空機の運航に関与しない第三者の上空を飛行すること。
ダウンウォッシュ
ヘリコプターが飛ぶためにローター(回転翼)により作り出される、下方に吹き下ろされる風のこと。
テレメトリ
遠隔測定法のこと。観測対象から離れた地点から様々な観測を行い、そのデータを取得する技術のこと。
電波センサー
主として遠方の対象を検知可能なレーダのこと。
ドップラーソーダ
音波を上空に発射し、空気の密度(温度)の違いによる反射波を受信して風向・風速を計測する手法のこと。地上から上空 1km 程度までの大気の成層状態の測定も可能とする。
ドップラーライダー
レーザー光を上空に発射し、エアロゾルからの散乱光を受信して風向・風速を計測する手法のこと。従来型の風向風速計では計測できなかった上空や前方の離れた地点の計測を可能とする。
トラヒック
LAN、電話回線などの回線利用量または送られる情報量のこと。
ハンドオーバー
移動中に無線端末で通信する際に、交信する基地局を切り替える動作のこと。
フライトコントローラー
フライトコントローラーは、スロットル、ピッチ、ロール、ヨーを制御することでドローンの姿勢や速度などを制御するための装置である。
プロポ
コントローラーまたは送信機のこと。プロポのモードには1〜4の4種類があり、日本のラジコンヘリなどで使用されるモード1と海外で使用されるモード2が主流です。
プロペラガード
プロペラガードは、ドローンのプロペラが外部に直接接触することを防ぐガードのことである
ペイロード
主に航空機を対象に、実際に搭載した旅客、貨物、郵便物等の重量のこと。
ヘカトンケイルシステム
各種無人機による能動的情報収集やフィードバックを半自律的に統合するシステムのこと。
ホバリング
ホバリングは、空中でドローンを静止させる、またはその状態にする操作のこと。
マルチコプター
ヘリコプターのように回転翼を用いて飛行する機体のうち、3 つ以上のモーターを持つもののこと。回転翼航空機。
マルチホップ
無線機に備え付けられたセンサを中継器として利用し、長距離通信を可能とするネットワーク技術のこと。通信経路とも呼ばれる。
メッシュデータ
地図上で格子状に区切ったデータのこと。
目視外飛行
無人航空機の操縦者が、自分の目によって無人航空機の位置や姿勢及び航行の安全性を確認できない飛行のこと。
英語ではBeyond Visual Line of Sightという。
ラストワンマイル
通信や物流の業界において、利用者の最寄に位置する基地局から受け取るユーザーまでを結ぶ最後の区間のこと。
レベル4
有人地帯での補助者なし目視外飛行(レベル4)
ローラ方式
LPWA(Low Power, Wide Area)という少ない消費電力で広いエリアをカバーする無線通信方式の一つのこと。
ロスト
飛行中にドローンを見失うこと。
まとめ
用語まとめは以上になります。皆様のお役に立ちましたでしょうか?随時更新していきますので定期的にご確認いただけますと幸いです。