早期離職率は、30年間変わっていない
厚生労働省の調べによると、就職後3年以内の離職率は大卒就職者31.2%と、新入社員を3人採用しても、
3年後には、1人やめてしまう離職率になっています。
そして、このデータは約30年間、ほとんど変わっていないのです。
つまり、いつの時代も、どんな社会状況になっても、
若者の早期離職への嘆きを繰り返してばかりいるのが現状です。
”令和2年雇用動向調査結果の概要”
ちなみに、新卒を1名採用するのに、どれくらいの費用が掛かっているのでしょうか?
例えば、求人広告費用、採用ページ制作費用、採用代行費用、広報費用、人材紹介の成功報酬、
会社説明資料やリーフレットの制作費用、内定者研修費用、採用担当者の人件費、etc.
採用単価=(外部コスト+内部コスト)÷採用人数で、
答えは、1人当たりの平均採用コストは、なんと93.6万円です!
+入社後の教育費等コストを鑑みると、かなりの痛手です。
しかし、なぜ30年間も早期離職は減らせないのでしょうか?
企業にとって、デメリットしかないはずです。
詳しく見ていきましょう。
離職理由とは?
まずご覧頂きたいのは、約30年横ばい状態の離職率に対して、企業側が行っている施策です。
新入社員とのコミュニケーション、本人の適性にあった配置、充分な教育体制、採用前の詳細な企業説明等、
過半数の企業は離職率改善の為、様々な施策を施しています。
これだけみると、充分な打ち手な気がします。
では、実際、若者は何を思い早期離職するのでしょうか?
下記は、若者が離職しようと思う理由になります。
厚生労働省 平成 30 年若年者雇用実態調査の概況
賃金の条件の良い会社に転職したい 56.4%
労働時間・休日・休暇の条件が良い会社に転職したい 46.1%
仕事が自分に合った会社に転職したい 41.6%
自分の技能・能力が活かせる会社に転職したい 35.5%
いかがでしょうか?
企業側・学生側、どちらも建前だらけの採用活動をおこなっていることがよくわかります。
学生は、お金、休日に関してほとんど齟齬なく入社前に理解できるはずです。
企業は、入社前に学生に本当の業務内容を体験させてあげられていません。
たった1~2か月の、計5時間程度の採用面接で何がわかるのでしょうか?
かわいそうなのは学生です。
情報が溢れすぎているなかで、ジャム理論的に自分の価値判断基準をもって正しく選択するなんて出来ません。
有名企業に内定をもらったらすごいという考え方がまだ一般的です。
我々企業側で、お互いが本音で向き合える場を学生に提供してあげるべきです。
水が溢れてからでは遅い。
今すぐ実行すべき、具体的施策!
結論、ミスマッチから生まれる早期離職をなくすには、長期インターン施策が有効だと考えます。
そうすることで、実際の業務イメージと違った、であったり実際に働く人間関係がイメージと違ったなどの、
入社前と入社後のミスマッチもなくなります。
また、短期インターンの場合だと、短期インターン専用に、実務とは異なる準備をする必要がありますが、
長期インターンシップの最大の特徴は、”実際の業務”を行うことです。
長期インターンであれば、インターンの為だけの工数を割く必要ありませんし、
何と言っても優秀な学生を長期で雇いながら、学生目線の、本音を聞くことができます。
いわゆる地方ベンチャー企業の弊社は、 3年間で56名の学生を、採用単価3万円で採用しています。
採用手法、インターン生マネジメント等、お気軽にご相談いただければと思います。
【学生インターンインタビュー】何者にもなれる場所。 インターン生として活躍中の稲垣さんが、自信を持ってそう語る理由とは?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
内定を承諾している約4割が、インターンシップが承諾のきっかけと回答していたり、
インターンシップ参加前、「この企業に就職したい」と答えた学生は25.2%でしたが、
インターンシップ参加後は 45.0%へと、約 20 ポイント増えているデータもございます。
有用性は間違いありません。
貴社状況鑑み、中長期的な目線でご検討ください。
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