カレーでコミュニティ革命?
インターンの若月と井上です。
みなさんは&curryという浜松のカレー屋さんをご存知ですか?
JR浜松駅から歩いて10分ほどの少し奥まったところにあるこのお店。
実は浜松の大学生3人が営業しているのです!
金土日の夜にしか営業していないちょっと不思議なカレー屋さん&curry。
同店代表の相馬大和さんにインタビューしてまいりました。
インタビュー
__スパイシーなルーとチーズが絡んで、とてもおいしいですね!!
ありがとうございます笑
たくさんのスパイスを使ったこだわりのルーです!
__さっそくなんですが、相馬さんの簡単なプロフィールを教えてください。
&curry代表の相馬大和です。1年の休学を経て、現在は静岡大学情報学部の2年生です。休学中には、映像制作の仕事をしたり、このカレー屋を開業したりしていました。
__休学されている間に開業されたんですね、どういった経緯でカレー屋を始められたんですか?
大学一年生のころから、スタートアップウィークエンドや浜松若者社中に参加していたのですが、初めはなかなか自分のやりたいことが見つからなくて悩んでいました。
そんなとき、周囲の方々が色々ときっかけや足掛かりを持ってきてくださり、視野と世界を広げることができました。その中でたくさんのインスピレーションを受けて現在の&curryや映像関係の仕事といった、自分のやりたいことが見つかりました。
たくさんのリアルでの繋がりに助けられた、この感謝の気持ちを何かのかたちで還元させていただけないかと思ったのがきっかけです。
かねてより、若者の間でSNSによってリアルがないがしろにされつつある今、色々なジャンルの人が集い、face-to-faceで話ができて、第三者が口を挟める、そんなリアル空間がまた見直されるべきだと考えていました。
この考えを基に僕の感謝の気持ちを還元できないかと考え思いついた方法が、この&curryというカレー屋による新たなコミュニティの創成でした。
__なるほど、コミュニティカフェやバーのようなサードプレイスを作りたいとお考えだったんですね。カレー屋さんであることには何か理由があるのでしょうか?
はい、色々なジャンルから誰でも集える場所を作りたかったんです。ではそのハブになるものは何かと考えたときに思いついたものが、誰もが好きなカレーだったんです。
カレーを通して縦横斜め色々な繋がりが生まれたら良い、そんなリアル出会い系のような空間を作りたくてこのカレー屋を始めました。
__リアル出会い系!インターネット上でコミュニケーションが完結してしまいがちな現代だからこそ、オフラインでのコミュニケーションが、コミュニティ形成において担う重要性を再確認できる場はとても貴重ですね。
相馬さんご自身もオフラインでのコミュニケーションからたくさんのチャンスをもらったとのことですが、&curryではどんなコミュニケーションやチャンスが生まれているのでしょうか?
オンラインなコミュニケーションではどうしても同じ属性の人ばかりが繋がってしまいます。起業に興味のある人は、同じく起業に興味のある人ばかりが集まるコミュニティで交流の幅がとどまってしまい、自分の趣向や属性の外にあるチャンスに気づくことができません。
しかし、&curryのようなオフラインかつパブリックな空間であれば、趣味趣向や属性に関係なく、たまたまそこに集まった人同士で繋がれるという特性があります。
僕がお世話なっているいくつかのコミュニティからもよくご来店いただいているのですが、この間も、リノベーションや空き家再生をしている方と起業家の方、といった普段関わることのない組み合わせの中で交流が生まれ、新しいことを生み出そうと盛り上がっていらっしゃり、それを見てとても嬉しく思いました。
__なるほど、オンラインではフィルターバブル効果により気づくことのできなかったチャンスに、オフラインであれば巡り合うことができるのですね。そのためには客層の多様化が期待されますね。
おっしゃる通り、新しいことが生まれるためには、客層の多様化が環境として必要となってきます。
現状では、営業メンバーが関わりのあるコミュニティや近隣住人の方など複数のコミュニティからご来店いただいています。
今後は、より幅広いコミュニティへのリーチすることで、さらに多様性のあるパブリックなオフライン空間を目指していきたいです。
__たくさんのスパイスが混ざり合った&curryさんのカレーの様に、様々なコミュニティが混ざり合い&curryがさらに賑わうよう、弊社でも宣伝させていただきたいと思います!
本日はありがとうございました!
ありがとうございました!
3名の学生運営メンバー
左から今村理沙子さん、相馬大和さん、丸山健斗さん
インタビュアー感想
SNS上でコミュニケーションをとることが浸透した今、オンライン上のみで完結したコミュニティは年々増えており、数多く存在しています。
しかしその一方で、CD売上は減少傾向にある一方でLIVEの需要が高まっていたり、オフラインでのリアルなコミュニティを提供するニューヨーク発のコワーキングスペースWeWork(参考資料)が注目を集めたりと、物理的に集まることが再評価されている現状があります。
リクルート社はインターネットではなくリアルで集う重要性を、身体性、共感性、一過性、関与性の4項目で説明しています。(参考資料)
リアルの場を通じたコミュニティやコミュニケーションは、これら4つの要素を含んでおり、ネットでは得られない体験価値が見直されています。
その時しか味わえない血の通った共感体験を通して人は帰属意識をはぐくんでいくのです。参加者がコミュニティへの帰属意識を強めることで、参加者にとってのコミュニティの重要度は増し、結果コミュニティの質が高まります。
多様な価値観が賑わう、オフラインでパブリックな空間&curryが起点となり、革新的なコミュニティが生まれて育つ。
今、この新たなプラットフォームの芽吹きに期待が高まっています。
&curryについて
営業時間:毎週 金,土,日 18:00~22:00
住所:浜松市中区利町310‐3
&curryのFacebook &curryのInstagram
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EXPACT株式会社 井上裕太郎